辻本研究室Blog

交通政策・交通計画が専門の和歌山大学経済学部辻本研究室です。 講演や委員会委員等のご依頼の手続きはこちらをご覧ください。

研究日記(H28.11)

研究日記(H28.11)

30日(水)
・和歌山地域経済研究機構の「和歌山都市圏総合交通計画研究会」が開催されました。2時間半にわたって熱心な議論が行われました。

29日(火)
・大学院ゼミナールでは土木学会『市民生活行動学』の第6章「健康維持増進のための生活行動」と第7章「観光から見た生活行動を読みます。「1日あたりの歩行時間が1時間増えることで肥満になる可能性が4%減る」ことから、車に乗る、歩かない、太る、しんどい、その健康状態が車依存の交通行動をさらに進める、歩かない、太る、の悪循環があるのかも知れません。こういう生活習慣がQOLを下げ、下がったQOLを取り戻すべく人はヘルスツーリズムや森林セラピーに行くのかも知れません。またそういった生活習慣を変えるための一手法が社会心理学を活用したモビリティ・マネジメントである。6章はそういった内容のようです。7章は非常にとっつきにくく受講生一同苦労しておりました。

28日(月)
・学部講義「交通政策」の前に、まもなく契約予定の受託研究の準備をしました。契約前ですが着手しておかないと年度末に間に合わないかも知れませんので。

27日(日)
・休みました。

26日(土)
・午前中だけ仕事をして休みました。紀ノ川駅前の喫茶店兼ドイツカレー店「アウトバーン」に行ったら、店主に「学生さんに紹介してくださってありがとう」と言われました。ゼミの誰かがこのブログを見てアウトバーンへ食べに行ったようです。

25日(金)
・本日は午前中に「和歌山市公共交通政策推進協議会」(地域公共交通網形成計画の策定を担うことになる法定協議会)に出席したあと、午後からは学部1年生対象の講義「政策科学機蔽楼茵法廚あります。結構頭を使う日なので朝ご飯、昼ご飯に炭水化物をきちんと摂りました。

24日(木)
・本日の大学院講義「交通政策論特殊問題」では、『運輸と経済』第76巻第3号(特集:関西の未来)より、後藤「京阪神の高速道路ネットワークの現状と料金体系のあり方」、宮下「関西経済と港湾戦略」を読みます。後者の「(大阪港と神戸港の)両港の経営統合が、生産可能性フロンティアを上方にシフトさせ」のところは、(土地、労働、資本という資源を一定として)経営統合という制度改革で港湾の運用効率を向上させる(たとえば両港の非合理な競合をなくす)ことで生産可能性フロンティアが上方にシフトする、といったイメージでよいかと思います。

23日(水)
・勤労感謝の日なので、午前中だけ仕事をして帰ります。

22日(火)
・きょうの日本経済新聞朝刊、最終版の社会面「高齢運転者の事故防げ」にコメントが掲載されました。(※印刷所から遠い和歌山県には残念ながら最終版は届きません。日経電子版か日経テレコンか、縮刷版で読んでください。日経電子版に無料登録をすると月に10記事まで読むことができます)
・観世流謡曲・仕舞「隅田川」の稽古が終盤に入ってきました。謡曲のほうは、塚の前で南無阿弥陀仏と繰り返し唱える母の耳に、子の声が聞こえてくる場面でした。

21日(月)
・修士論文の題目届けには、主指導教員と副指導教員の捺印が必要ですが、当然ながら印鑑を頂く前にはきちんとした説明が不可欠です。副指導教員に対して、「題目届けの提出が必要なので取りあえず印鑑だけ頂きたいのですが」といった依頼ではまったくダメです。「少しお時間を頂いて題目について説明し、よろしければ題目届けに印鑑を頂きたいのですが」が正しい依頼の仕方です。

20日(日)
・昭和堂『大学的和歌山ガイド』にひとつの章として収録予定の原稿「多彩な電車でめぐる貴志川線と沿線の神々」の校正を行いました。観光学部の先生方が中心となって編集された本のため、私にしては珍しく歴史的・文化的な内容を豊富に盛り込んだ内容としてみました。

19日(土)
・某学会誌の査読の仕事をします。11時48分頃に震度3の地震があり、研究室内も結構揺れました。本棚からの本の落下が心配になるほどでした。

18日(金)
・「地域公共交通活性化シンポジウムin橋本」にて、パネルディスカッションのコーディネーターを担当しました。

17日(木)
・本日の大学院講義「交通政策論特殊問題」では、『運輸と経済』第76巻第3号(特集:関西の未来)より井上学「関西の交通サービスの特徴と課題−新たなサービスに取り組みバス交通−」と、谷内久美子「関西地域の住民主体型の新しい公共交通」を読みます。明日18日に橋本市で開催される「地域公共交通活性化シンポジウムin橋本」との関連が深い内容で、その意味では大変タイムリーであり、同シンポジウムのコーディネータを務める上でのよい準備になります。井上先生には明日の基調講演を担当して頂くことになっています。

16日(水)
・本日は「橋本市生活交通ネットワーク協議会」に出席しました。「持続可能な地域公共交通体系」とは環境、経済(財政、まちの活力、事業者の経営など)、社会(人への優しさ。例えば健康、安全、外出機会など)が調和した体系です。財政や国のガイドラインといった様々な制約と、市民・利用者の声をふまえつつ、いかに調和を図っていくか。これは極めて複雑で難しい課題なのですが、協議会において、事務局提案をもとに各委員がそれぞれの立場から積極的に意見を述べ、少しずつ譲り合いながら落としどころを探っていくしかありません。聖徳太子の十七条憲法の第一条に「和をもって貴しとなす」とありますが、その本意は「お互いに意見が違うのは当然であるが、であるからこそ議論を尽くして調和しよう」であるとも言います。こういったことも心に留めながら会長として協議会を運営していきたいと考えています。また、「持続可能」を交通体系に閉じて考えるのではなく、生活を含め、まちの持続可能性としてより広く捉え、議論する必要もあると思います。

15日(火)
・大学院ゼミナールでは土木学会『市民生活行動学』の第3章「交通からみた生活行動」と第4章「買物からみた生活行動」を読みます。「人々は買物に対して、功利的買物価値(問題解決のための買い物)と快楽的買物価値(快楽感情を得るための買物)という2つの価値を感じており、現代では後者がより重視される傾向にある」(p.61)。店に出向いて現物を手に取りながら品定めをする楽しみも後者に該当するのでしょう。日本国憲法第25 条のいう「健康で文化的な最低限度の生活」の中には、後者も含まれると解釈してもよいのでしょうか。毎週同じ移動販売車から生活に不可欠な物を買う、そういう生活が健康で文化的だと言えるでしょうか。

14日(月)
・本日は朝5時半に出勤して9時15分まで講義の準備をし、自転車で35分の自治会館(県庁付近)へ行って和歌山市長期総合計画審議会の部会に出席し、自転車で大学へ戻って講義「交通政策」を担当し、橋本市との会議を行い、再度県庁付近まで自転車で行って謡曲と仕舞の稽古をし、19時半に自宅へ戻ります。自転車に30kmくらい乗るでしょうか。かなりハードな日になっています。

13日(日)
・休みました。

12日(土)
・14日の学部講義「交通政策」では、トピックスとして高齢者が引き起こす交通事故の増加を採り上げます。警察庁の「平成27年における交通事故の発生状況」によると、平成17年から平成27年にかけて、全年齢層の交通事故件数が0.6倍とほぼ半減する中、80から84歳が引き起こす交通事故件数は1.6倍増、85歳以上の引き起こす交通事故件数は2.3倍増となっています。平成29年3月より運転免許講習時の認知機能検査が強化され、更新時に「認知症の恐れ」の判定を受けた人には医師の診断が義務づけられ、正式に認知症と診断されれば免許停止か取り消しとなります。しかし、高齢者が引き起こす交通事故の原因は認知症だけではありません。警察庁の上記資料より、65歳以上の運転者が引き起こした事故の原因のトップは「安全不確認」(35%、平成27年)で、65歳以下より6ポイント高くなっており、加齢に伴う判断力や身体機能の低下が事故につながっているものと考えられます。ちなみに16-24歳の運転者が引き起こした事故原因のトップは「脇見運転」(23%、平成27年)で、全年齢層よりも8ポイント高くなっています。学生の皆さん、「車では、スマホ見るより、前を見ろ」。

11日(金)
・本日より学部1年生対象の「政策科学機蔽楼茵法廚5回担当します。初めて受け持つ講義のため、かなり前から構想を練るなどの準備はしてきましたが、はたしてどうなるでしょうか。

10日(木)
・今週と来週は、市町村での会議の予定が多数入っています。月水金とおおむね埋まっているような状況です。来週は橋本市の会議などが3つもあって「橋本市ウィーク」のようです。

9日(水)
第3次和歌山市地域福祉計画が平成27年3月に策定されています。地域の交通政策と密接に絡む分野の計画ですが、交通との関連性が特に深い基本目標として「3.安全で快適に暮らせる地域の環境をつくります」があり、その実現に向けた取り組みとして「(10)快適な生活環境をつくります .罐縫弌璽汽襯妊競ぅ鵑里泙舛鼎りをすすめます 移動への支援を充実します」と、「(11)安全に暮らせる地域をつくります 犯罪や交通事故からの安全を高めます」があります。

8日(火)
・大学院ゼミナールでは本日より土木学会(2015)『市民生活行動学』を読みます。

7日(月)
・和歌山市の長期総合計画審議会に出席し、パリ協定の締結を踏まえた環境保全に対する考え方と、人材確保面での指標設定のあり方について質問をしました。本日の学部講義「交通政策」のトピックスでもパリ協定を取り上げます。

6日(日)
・休みます。

5日(土)
・教育懇談会に参加しました。経済学部会場には100数十名の保護者が来られていました。

4日(金)
・来週から学部1年生向けの「政策科学機廚5回分担当するので、配付資料の準備を進めています。新しく担当する講義の準備は何かと大変です。

3日(木)
・休みました。

2日(水)
・本日は和歌山市公共交通政策推進協議会の打ち合わせと、岬町地域公共交通会議があります。前者が担当している「和歌山市地域公共交通網形成計画」の策定予定は今のところ平成30年度とされているのですが、市のまちづくりの最上位計画である長期総合計画と、コンパクトなまちづくりに向けた都市機能配置のあり方などを扱う立地適正化計画の一部が今年度に定まる予定であることから、間髪を入れず平成29年度に前倒しで策定したほうがよいのではないでしょうか。県内で先行する橋本市の地域公共交通網形成計画は、この秋に策定に着手し、年度内には完成予定です。和歌山市も今から下準備をしておけば十分平成29年度中に策定できるはずです。ただ、「網形成計画」(ネットワークの形成イメージを具体的に示す)より一段階上の「再編実施計画」(具体的な運行事業者やダイヤなどの運行計画まで定め国土交通大臣の認定を受ける)まで狙うとなると1年では厳しいかも知れません。再編実施計画も視野に入れつつまずは網計画を平成29年度中につくるといった方針が良いのではないでしょうか。

1日(火)
・本日の大学院ゼミナールでは、藤山(2015)『田園回帰1%戦略』の最終章の後半を読みます。規模の経済を追い求める「都市軸」に、循環の経済を志向する「田園軸」を加え、地方独自の強みや個性を活かして進化してゆくこと。循環型社会の基本単位として「小さな拠点」を中心とした平均1500人程度の「定住自治区」をつくり、そこでは縦割りを排して複合的で柔軟な事業を展開してゆくこと。そしてそのような取り組みの鍵を握るのが人材育成であることなど藤山先生には色々と勉強をさせて頂きました。

研究日記(H28.10)

研究日記(H28.10)

31日(月)
・本日の学部講義「交通政策」のトピックスでは、JR九州の株式上場を取り上げます。トピックスの所要時間はわずか10-15分程度なのですが、その準備には調べ物が多くなるため毎回数時間を費やしてしまいます。
30日(日)
・休みました。
29日(土)
・科研費の申請書の最終仕上げを行いました。二晩寝かせて月曜日に最終チェックをし提出します。
28日(金)
・名古屋市で開催されたデマンド交通の報告会を聴講してきました。東京大学系のシステムを中心とした報告会でした。フルデマンドよりもセミデマンドのほうが効率的という具体例があり参考になりました。
27日(木)
・本日は大学院の講義「交通政策論特殊問題」などを担当したのち、修士論文の中間報告会に出席しました。報告を受けたその場でコメントできるほど器用ではありませんので、あらかじめ質問を考えてから臨みました。
26日(水)
・本日は橋本市の地域公共交通網形成計画策定の会議に出席しました。県下第一号となる計画で、近畿運輸局も全面的にバックアップをしてくださるそうです。
25日(火)
・観世流謡曲「隅田川」の稽古が佳境にさしかかってきました。子を慕って旅をしてきた女が、渡し守から「人買に連れられて来た子が1年前に病死して、不憫に思った人々が回向 している」という話を聞き、それはまさしく自分の子・梅若丸だと分かり絶望し狂乱して泣き伏す場面。小林慶三師に、間の取り方が非常に重要であると教わりました。間の取り方を次第に小さくしながら、梅若丸の映像を次第次第に浮かび上がらせていくような謡い方をします。これはとてつもない難曲です。
・本日の大学院ゼミナールでは藤山(2015)『田園回帰1%戦略』の5章と6章の前半を読みます。「居住形態が分散的であれば、拠点は集約化されかつネットワークは複合化されなければ、持続可能な社会システムは成立しない」(p.176)。全国で移動販売・送迎等、小売業者や病医院等の側から顧客の元へと出向く「デリバリー型サービス」が普及しつつありますが、これは「分散的な居住形態にあって、各分野の拠点までも分散し、お互いをつなぐネットワークも縦割りで細分化」(p.176)する状況が進展していることにほかなりません。地域住民にとっての利便性(いろんなサービスが集落まで出向いて来てくれる)と、社会としての持続可能性(輸送効率、運転手不足、地域公共交通との競合等々)とのせめぎ合いが起こっているのではないでしょうか。両者のうまいバランスの取り方を考えていく必要がありそうです。
・本日より日本シリーズの決着がつくまでの間、できる限りワイシャツの下に広島カープのユニホームを着込んで仕事をします。そうです。私には広島の紅い魂が宿っています。

24日(月)
・あすはゼミナールの選考を行います。定員9名のところ今回は応募者が11名(うちエキスパートコース1名)で、多すぎず少なすぎずおおむねよい応募状況だと感じます。
・本日の学部講義「交通政策」のトピックスでは、本日付読売新聞の社説を資料として、改正物流効率化法の施行について説明します。資料に出てくる「世界銀行の物流効率性調査」とは、Trade Logistics in the Global Economy 2016のことです。この調査は2年ごとに行われており、過年度版はこちらにあります。2016年度調査での物流効率化トップ20はドイツ、ルクセンブルク、スウェーデン、オランダ、シンガポール、ベルギー、オーストリア、英国、香港、米国、スイス、日本、UAE、カナダ、フィンランド、フランス、デンマーク、アイルランド、オーストラリア、南アフリカの順で、韓国は24位、台湾が25位、中国が26位です。1位のドイツで導入されている、GPSで高速道路の走行距離を計算して課金するシステムはこちらに解説があります。過疎地の物流システムについてはこちら。コミュニティバスなどに農産物などの荷物を載せる貨客混載システムは、過疎地の輸送網とバス網の維持につながるほか、高齢ドライバーの運転距離を減らすことで交通安全にもつながり、興味深いです。

23日(日)
・休みました。千手川の河原で赤、ピンク、白のコスモスの種を採取しました。どこに撒くか?それは和歌山大学経済学部横の広大な斜面にです。来年が楽しみです。ちなみにキャンパス内に群生しているタカサゴユリの多くも10数年前に私が種を撒いたものです。

22日(土)
・庭のキンモクセイが満開になりました。

21日(金)
・某市で指定管理者選定委員会があり、その前の施設見学で本物の銀幕を見せて頂きました。銀皮を貼って反射率を高めているそうです。守秘義務があるので選定過程などについては書けません。今週は学内外での会議が続きます。

20日(木)
・和歌山都市圏総合交通計画研究会が開催されます。
・本日の大学院講義「交通政策論特殊問題」では、『運輸と経済』第76巻第3号の「交通事業者から見た関西の未来」と「関西の明日を拓く都市交通」を題材に議論をします。

19日(水)
・三重県伊賀市にて地域公共交通活性化再生協議会が開催されました。主な議題は伊賀線鉄道事業再構築実施計画案と、バス路線の見直し手順の修正についてでした。この協議会の会長は愛知工業大学客員教授の伊豆原浩二先生です。私も様々な会議に出席していますが、議事進行方法は会長によって大きく異なります。伊豆原先生の進行方法は、事務局説明や委員発言を丁寧にかみ砕いて説明しながら会議を引っ張っていくといったスタイルで、毎回参考にさせて頂いています。

18日(火)
・和歌山市長期総合計画審議会の「誰もが安心して住み続けられる持続可能なまち」部会(部会長:本山貢・本学教育学部教授)が開催されました。この部会が扱う分野はコンパクトシティと公共交通網、道路網、住環境、防災、消防、防犯、健康、人権、男女共同参画、福祉、地域コミュニティにわたっており、今回は現状・課題と施策体系の素案が事務局から示されたのち、審議が行われました。私は公共交通、住環境、子育て支援、男女共同参画の4分野について簡潔に意見を述べました。

17日(月)
・本日の学部講義「交通政策」では、トピックスとして「ウーバーを呼べないシェアエコノミー会議」(日本経済新聞電子版 H28.10.14付)を取り上げます。世界でシェアリングエコノミーという、「典型的には個人が保有する遊休資産(スキルのような無形のものも含む)の貸出しを仲介するサービス」(総務省『情報通信白書』H27年版)が急速に成長しています。その市場規模は2013年の150億ドルから2025年には3350億ドルになるとの予測もあります(出典は総務省『情報通信白書』H27年版)。シェアリングエコノミーの主要分野に運輸があり、その代表例がウーバーという、米国が発祥のものです。日本ではまだほとんど導入が進んでいないものですが、要は一般市民が、ウーバー社の仲介のもとで、空いている時間等に運転手となり、マイカーを使って乗客を輸送し、稼げるという仕組みです。利用者にとってはタクシーより安く、スマホで運転手の評判や車種、見積もり運賃などを見ながら自国の言語で予約でき、支払いも明快なクレジット払いといった利点があります(実際の利用例はこちら)。ドライバーの採用にあたってはウーバーにより運転履歴の審査がなされ、乗客がドライバーを5段階で評価する仕組みもあって、質の低いドライバーは排除されるようになっています。このシステムの将来性を見込んだトヨタ自動車も今年の5月にウーバーと提携をしています。地域の活性化に使えないか、観光振興に活かせないかの意見もあり、京都府京丹後市、北海道中頓別町では厳しい制約付きながらウーバーの導入が行われています。一方でタクシー業界からは猛反発の声が上がっており、全国タクシー・ハイヤー連合会長は「(ウーバーなどの)白タク解禁や合法化の動きにはいかなる妥協も条件付き容認もない」(H28.5.26産経)としており、所轄する国土交通大臣も「自動車の旅客運送は安心・安全の確保が最重要課題であり、ライドシェアについては極めて慎重な検討が必要」(H28.10.14日本経済新聞電子版)としています。他国でもウーバーに抗議するデモが発生するなどしています。日本では今後、どのような形での導入が進んでいくのでしょうか。オリックス・シニア・チェアマンの宮内義彦氏は、「行政というのは既存業界のためにあるのではなく、商品やサービスを使う利用者や消費者のためにあるということを忘れてはいけません」として、ライドシェアとタクシーとの競争が進めば今までに無かったサービスが生まれ、運賃もより合理的になるのではとしています(出典:宮内義彦「「ウーバー」、日本社会への問いかけ−」日経電子版H28.9.16)。ウーバーという黒船の到来で日本の関連業界は今、明治維新前夜のような状況にあるのかも知れません。

16日(日)
・休みました。

15日(土)
・11月には土木計画学研究発表会があります。今年は長崎大学が会場となっています。この学会には交通計画系の研究者が多数集結します。春と秋に開催されており、修士課程の学生も多数発表します。辻本ゼミの院生にも頑張って頂きたいです。

14日(金)
・大学院観光学研究科博士課程1年生に対する「チーム指導」を行いました。1年次後期には、2人の副指導教員より、それぞれの専門分野からのアドバイスと課題を頂き、12月末までに1万字のレポートを2本提出することになっているのです。

13日(木)
・本日は大学院の講義「交通政策論特殊問題」があります。今年度は受講生が14名という大人数となっています。本日は『運輸と経済』の第75巻第10号(特集:都市の構造的変化と交通)から2つの論文を取り上げて講義を進めます。毎回2名が報告者、別の2名がコメンテーターとなって、(報告25分+議論20分)×2=90分の時間配分で進めて行きます。ちなみに本学大学院経済学研究科の講義名は原則すべて○○特殊問題とすることになっています。大学院ですので、重箱の隅を突っつくようなイメージなのでしょうか。

12日(水)
・日本建築学会のサイトに、研究助成等一覧があります。ゼミナールの研究内容をカバーする助成も多数掲載されています。科学研究費補助金の申請書を書き終えたら、次はこれらの研究助成を取りに行きます。

11日(火)
・本日はオープンゼミ(ゼミの見学会)を行いました。辻本ゼミへの応募を考えている2年生13名が聴講する中、ゼミの3年生と4年生が素晴らしい研究報告をしてくれました。毎年応募者が定員を超える当ゼミですが、その理由にはゼミの専門分野が比較的親しみやすいものであること、就職活動や留学等との両立がしやすいこと、公務・運輸等への就職実績が多数あること、学生の自主性重視のもとで毎年何らかの学外プロジェクトを行っていること、ゼミの雰囲気が良いことなどがあるようです。4年生からは「先生がたまにボケるんや」との意見もありました。天然のボケがゼミの場を和ませているのでしょうか。

10日(月)
・体育の日で、よいお天気となりました。

9日(日)
・日本交通学会研究報告会に参加ののち、帰宅しました。鉄道セッションの関西大学秋山先生・井ノ口先生「都市活動に着目した鉄道需要変化に関する要因分析」を特に興味深く拝聴させて頂きました。

8日(土)
・一橋大学で開催された日本交通学会2016年度研究報告会に参加しました。75回記念シンポジウム「社会経済の構造変化と交通政策の展望」は非常に刺激的な内容でした。会員総会では、来年10月に行われる研究報告会の主催校が和歌山大学であること、大会委員長が辻本であることが了承されました。ついに和歌山大学史上初の日本交通学会研究報告会開催が本決まりとなってしまいました!!せっかくの機会ですので院生(特にドクターコース)は積極的に研究報告をし、査読誌『交通学研究』への掲載を目指していただきたいです。

7日(金)
・科研費の申請書作成作業も最終段階に入ってきました。

6日(木)
・本日は1時間目が大学院の講義「交通政策論特殊問題」、2時間目が学部エキスパートコースの「ユニット演習供廚任后1時間目から講義がある日は朝の6時から9時までが準備のため戦争状態になります。

5日(水)
・和歌山、奈良、三重の3県境には魅力的な観光資源が点在しています。しかし、大学院生の現地調査報告によると、バス網は県境で分断されがちであり、路線バスが撤退した後のコミュニティバスは福祉目的化しており、観光資源を公共交通で周遊することが極めて難しい状況とのことです。わが国の奥深くまで訪れるインバウンドの個人旅行客が増えているという中で、和歌山、奈良、三重の3県境に何らかの周遊ルートを整備する必要や意義があるのか、ないのか。これまで通りマイカー頼みで良いか。なかなか興味深い研究テーマだと思います。

4日(火)
・本日より後期のゼミナールが始まります。1月の卒論・修論の提出日まであっという間ですよ。

3日(月)
・JR北海道が、1日平均乗車人員が1人以下の51駅を廃止の方向とのこと(「乗車1日平均1人以下、JR北が51駅廃止へ」2016/10/1読売新聞)。鉄道事業の全部または一部を廃止する場合は、「廃止の日の一年前までに、その旨を国土交通大臣に届け出なければならない」(鉄道事業法第28条の2)となっていますが、駅の廃止の場合はどうなのでしょうか。 同第7条に「鉄道事業の許可を受けた者(以下「鉄道事業者」という。)は、事業基本計画又は第四条第一項第八号若しくは第十号に掲げる事項を変更しようとするときは、国土交通大臣の認可を受けなければならない。ただし、国土交通省令で定める軽微な変更については、この限りでない。 ・・・(中略)・・・鉄道事業者は、第一項ただし書の国土交通省令で定める軽微な変更をし、又は第四条第一項第九号に掲げる事項の変更をしたときは、遅滞なく、その旨を国土交通大臣に届け出なければならない。 」とあり、鉄道事業法施行規則第8条には「法第七条第一項 ただし書の国土交通省令で定める軽微な変更は、次に掲げる事項に係る変更とする。・・・(中略)・・・駅の位置(一時的な需要のため期間を限定して設ける駅(次号において「臨時駅」という。)に係るもの及び取扱量が微小(一日当たりの年間平均取扱量が、旅客にあつては百人未満であり、貨物にあつては百トン未満であることをいう。次号において同じ。)である駅の廃止に係るものに限る。)」とあるので、利用客数が1日あたり100人未満の駅の廃止は国の認可無しででき、遅滞なく届け出るだけでよいようです。

2日(日)
・休みます。

1日(土)
・「新幹線、四国や山陰に開業の日は来るか」(ビジネス+IT 9月27日(火)6時40分配信)。北海道から金沢、鹿児島までが新幹線でつながり、リニア中央新幹線等の整備も進む中、和歌山県が新幹線ネットワークから取り残されていてよいのでしょうか。「訪日観光客の利便性確保などに向けた喫緊の課題」とされる関西空港のアクセス改善の動きと、四国(特に徳島県)の新幹線整備の動きをうまく取り持つ形で、新大阪−関西空港(ないしりんくうタウン)−和歌山市−紀淡海峡−徳島の実現を目指したいものです。この点では県の仁坂知事も同じ意見のようです。

研究日記(H28.9)

研究日記(H28.9)

30日(金)
・和歌山大学への通学路を歩いているときに、某市の新しい交通施策の案をはたと思いつき、急いでメモをして、研究室に到着するやパソコンで形にして担当者に送りました。私の場合、このように歩いているときにひらめくケースが多いです。

29日(木)
・本日よりUberの料理宅配サービス「ウーバーイーツ」が始まったそうです。「身分証明書の確認や審査を受けた個人」が自転車や原付で配達を請け負う、出前代行サービスとのこと。詳しい情報はこちらに載っています。個人が何かの用事のついでに料理を運んで収入を得ることができる時代が来たというわけです。電力の分野では、ビルの配管水流を活用したマイクロ水力発電が実用化されていますが、交通の分野でもこれまで活用されてこなかった交通流の利用が進むのでしょうか。

28日(水)
デザインがバリアになっている事例がツイートされています。

27日(火)
・昨日のガイダンスの導入部分で阿部教務委員長が「キャンパスで着物姿の学生を見かけました。いいですね!辻本先生も時々着られてますね!でも着物には欠点があります。それは高いことです」といったお話をされていました。同席していた私は即座に首を振りました。確かに一部の着物は極めて高価ですが、リサイクルショップなどへ行くとアンティークな美しい着物を数千円で手に入れることができ、こういう可愛らしいコーディネートを気軽に楽しむことができるのです。ポリエステルの洗える着物や、木綿の着物(これも自宅で洗えます)、アンティークな着物を安く手に入れて、普段着としてどんどん着ましょう。ポリエステルと言っても、東レのシルックという生地のものなどは絹のような上質の着心地です。男性の着物は特に難しい着付けも必要ありません。男のきもの大全という非常に詳しいサイトもありますから参考にしてください。

26日(月)
・本日は学部1、2、4年生対象とガイダンスと修学履修相談に出席しました。朝9時から夕方6時までかかりました。残念なことに、謡曲と仕舞のお稽古に間に合いませんでした。

25日(日)
・休みます。

24日(土)
・毎年恒例の「辻本ゼミナール卒業論文発表会・研究状況報告会」を平成29年2月21日(火曜日)の13時頃開始、17時頃終了のスケジュールで実施することになりました。新しくゼミに配属される2年生(新3年生)から大学院博士課程の3年生まで、B2、B3、B4、M1、M2、D1、D2、D3と8学年40人ほどが勢揃いする年に1度の機会です(Bは学部、Mは修士課程、Dは博士課程です)。発表会後には宴会があり、幹事は例年3年生にしてもらっています。

23日(金)
・大学院生の皆さんは、文献管理をどのようにしているでしょうか。私が使っているのはMendeleyです。無料なのに驚くほど使い勝手が良いです。ゼミナール等で読んだ文献は、要点を一太郎・ワードなどでまとめてからMendeleyに入れるようにしています。

22日(木)
・秋分の日です。欧州では毎年9月16〜22日に「ヨーロッパモビリティウィーク」が開催されており、今年のテーマは'Smart and sustainable mobility – an investment for Europe’となっています。賢く持続可能な交通は、明日のヨーロッパへの投資だというわけですね。そのモビリティーウィークの中心的なイベントが「カーフリーデー」で、一般的にはきょう9月22日に開催されます。日本にも「カーフリーデージャパン」という組織があり、その先導・支援のもとで仙台、さいたま、横浜、松本、福井、豊橋、大阪、京都、高松、那覇などの10数都市でモビリティウイークが開催されてきました。

21日(水)
・和歌山大学には「女性研究者研究支援経費」という制度があり、このたび募集が始まったのですが、この制度の名称は「産休・育休・介護休暇明けの研究者支援経費」に変更すべきです。研究において性別は関係ありません。性別に関係なく、出産・育児・介護の面でハンディを抱えた方を支援するよう名称と内容を改めるべきです。
・本日は科学研究費補助金の申請書を書いています。来週になると全学生対象のガイダンスと修学履修相談(月、火、金)、奈良県で社会連携活動(水)、教授会ほか学内会議(木)と続き、再来週からは講義が始まります。心静かに申請書を書けるのは本日とこの金曜日くらいしかありません。

20日(火)
・強い台風16号が直撃し、早朝から警報が出ています。9時現在で960hPaあり、目もはっきりしています。13時〜14時頃の最接近時には、目を取り巻く雲が腹に響くほどの重くて長い雷鳴を伴いながら通過していきました。被害が出ていませんように。
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19日(月)
・休みます。2日間でしまなみ海道を80kmほど走行しましたが、特に筋肉痛もありません。
・長らく愛用してきたdeuterのバッグのジッパーが破損したので、新調することにしました。自転車ツーキニスト用のバッグとして、しまなみ海道は最高の花道だったのではと思います

18日(日)
・引き続きしまなみ海道の調査です。学生たちは島々でポスティング方式のアンケート調査と、道の駅などでの聞き取り調査をこなしながら尾道まで走っています。

17日(土)
・ゼミナールの学部3年生と、しまなみ海道へ調査に行きます。2日かけて自転車で80kmを走ることになりますが、毎日少なくとも通勤で14kmほどは走っていますし、和歌山市中心部で用事のあるときは自宅−大学−中心部−大学−自宅と25kmほど走っていますので、無理な距離ではないと思っています。

16日(金)
・某市町村と、コンサルを交えて都市・地域総合交通戦略策定に関する会議をします。
・第二学期が近づいてきたため、学部ゼミナールの日程表をつくりました。4年生については、12月末に卒業論文の草稿を提出し、学生生活最後の年末年始はゆっくりして、その間に私が添削をし、松の内が明けた頃に添削結果が返ってきて、あとは1月末まで手直しをし、卒業論文を正式に提出して、2月中旬にゼミナールの報告会でプレゼンテーションをする、というのが毎年度のパターンとなっています。

15日(木)
平成27年国勢調査結果の公表予定について。この10月にようやく市区町村レベルまでの人口などの基本集計結果が発表されます(速報結果は既に出ています)。町丁・字別や地域メッシュ別の結果は、平成29年1月以降に順次出てくるものと予想されます。

14日(水)
・来年3月に施行される改正道路交通法で、認知症の診断が義務づけられる75歳以上のドライバーは推計年間約6.5万人(14日の読売新聞朝刊)。このような中では自家用車なしでも買い物、通院などに大きな支障が出ないような地域公共交通網の形成がますます重要な課題となってきます。その際、認知症の方にも優しい、「認知症バリアフリーな交通」という観点も大事になってくるでしょう。軽度な認知症の方に配慮した支払い方法、乗り換え方法、予約方法、路線図などの情報提示方法、アンケート等での意見の収集方法などはどうあるべきでしょうか。ある程度以上まで進行した認知症の方には介護タクシー等で個別に対応するほかなさそうですが。

13日(火)
・科研費の申請時期が近づいてきました。まだ応募書類も公表されていない段階ではありますが、申請書の下書きを少しずつ始めます。
・観世流の稽古では、謡曲に続き、仕舞でも「隅田川」が始まりました。さすがに「狂物」(能の演目は神・男・女・狂・鬼の5種類に大別されます。そのうちの狂)の難曲だけあって、感情の起伏が非常に激しく難儀しています。小林慶三師がおっしゃるには、「狂物」の主人公は「まだらぼけ」の状態だそうで、狂っているときもあれば覚めているときもあるとのこと。そこをよく謡い分けることが大事なのですが、節回しも難しい中、1回の稽古ではなかなかそこまでは。

12日(月)
・和歌山大学には、共同研究の助走期間を支援する制度があります。助走期間となる1年目には自治体や企業等側の負担がない、という制度です。「年度の途中でこんな行政課題が急に浮かび上がり、対応を迫られている。今年度は予算がないため本格的な検討は来年度に行うが、予備的な調査には今年度中に着手しておきたい」といったような場合に使えそうです。
・会議やゼミナールでの議論中に、タブレットやスマートフォンでインターネットから情報を集めて発言する人が増えてきました。関連する文献の提示や、正確なデータの紹介など、タブレットやスマートフォンが議論の質の向上に役立っている面もあるように思います。

11日(日)
・9月最終週に、経済学部・大学院経済学研究科の全学生を対象としたガイダンスが開催されます。学生生活関連では動画を用いた啓発を行う予定なので、法務省や警察庁が作成した啓発動画を中心に、これはというものを探しています。

10日(土)
・いよいよ広島カープの優勝が決まるか。お隣の今田先生もワクワクして待っていらっしゃることでしょう。和歌山大学では極めて数少ないカープファンの教員の研究室が偶然にも隣合っているのです。

9日(金)
・某市町村より、全域の公共交通体系を見直したいので受託研究に申し込みたいとのお話を頂きました。昨年度に受託研究を3件も受けた反動で、今年度はひと息ついていたのですが、そろそろ頑張りましょうかね。
学術系クラウディングファンドに「アカデミスト」があります。「インターネットを通じて不特定多数のサポーターから研究費を募ることができます」というサイトですが、大学院生の皆さんいかがでしょうか。

8日(木)
・某市町村より、コミュニティバスの再編に合わせて地域公共交通網形成計画を策定すべきかどうか、の問い合わせがありました。地域公共交通網形成計画策定の意義や具体的な策定手順等については、国土交通省の手引きに詳しく解説されています。また、平成28年7月発行の『運輸と経済』第76巻第7号(特集:地域における公共交通網のつくり方)も大変参考になります。
・さて今回の問合せの背景には、交通政策担当の職員数も限られている中で、財政的なメリットの小さい網形成計画の策定を、しんどい思いをしてまですべきなのか?これまで通りコミュニティバスだけ見ておけば良いではないかという意識があるのだと思いますが、「高齢化・人口減少時代における持続可能な地域づくりと交通政策の役割の大きさ」をまず認識しておく必要があります。高齢化・人口減少が進む中で「暮らしの足」を確保し定住環境を整えることや、マイカーの過剰な利用を抑制して地球環境に優しいまち・健康的なまちをつくること、厳しい経営環境にある交通事業の持続可能性を高める方策を住民や事業者と行政が一緒になって考えていくこと、などなど、今後市町村の交通政策の重要性はさらに一層高まるものと考えられます。そのような重要な政策を、マスタープラン(=地域公共交通網形成計画)もないまま、これまで通り、場当たり的に展開してゆくというのでしょうか?交通政策には、しんどくても、財政的なメリットが少なくても計画的に実施していくだけの重要性があります。
・市町村全域(あるいは隣接する市町村も含めた生活圏全域)の交通体系をどうしていくかといった総合交通ネットワークの観点や、福祉、健康、教育、まちづくりといった関連政策分野とどう連携してよりよいまちをつくっていくかという政策横断(クロスセクター)の観点、そして目標を定めていかに戦略的に施策を展開するかと言った計画性の観点、さらには住民・各交通事業者・行政の役割分担や連携の観点が、これからの市町村の交通政策では非常に重要となってきます。地域公共交通網形成計画の策定に伴い、市町村の事務作業量は一時的にしろ増加するでしょう。しかし、計画を策定することによって進むべき道がみえ、いつ何をすれば良いか、何にどれだけ力を入れれば良いか、誰と連携して取り組めば良いか、などが見え、計画書にしておけば後任者への引き継ぎもしやすくなるわけですので、結果として中長期的な事務作業の効率化につながるのではないでしょうか。また、そもそもこれからの時代に交通政策関係の事務作業量が増えるのは当然のこととも言え、だからこそ計画的に進めて行く必要があるとも言えます。
・以上、日記なのでまとまりはあまりありません。

7日(水)
・近畿運輸局さん、近畿地方整備局さん、和歌山市地域安全課さんのご協力で、和歌山市内の特定道路路外駐車場・主要信号機のバリアフリー化の状況や、交通安全運動等の実施状況に関するデータが集まってきました。特定道路は市内にはまだないそうです。鉄道事業者ごとの車両のバリアフリー化状況については、非公開となっているそうですので、交通新聞社が市販している編成表などを使って確認するしかなさそうです。

6日(火)
・今週行われた某自治体の長期総合計画審議会は、委員から意見が出るわ出るわの盛会となりました。シャンシャンとした会よりはよっぽど健全だと思うのですが、進行には苦労いたしました。今後10年間のまちづくりの最上位計画を策定するのですから、各地区や各産業の現場の実情・課題をよくよく踏まえた実効性の高い計画を少し予定よりも時間をかけてでも丁寧に策定できればと考えています。

5日(月)
・観世流の仕舞「東北クセ」の稽古が完了し、次は「隅田川」に進みます。

4日(日)
・完全に休みます。

3日(土)
・学部4年生が卒業論文執筆に向けて那智勝浦町などでポスティングによるアンケート調査を敢行しており、数日前から返信封筒が大量に届き始めました。自由記述の分析をなおざりにしてしまうケースがよくあるのですが、自由記述には回答者の思いが詰まっていますのでぜひ丁寧に分析してください。

2日(金)
・9月の17、18にしまなみ海道で学部3年生のゼミ合宿があります。今治と尾道の中間にある大三島を宿泊地としていますが、秋の3連休でサイクリストが多いためか、空室ありの宿は1つだけでした。最後に残されたその1つに泊まるのも結構勇気がいりますね。なぜ最後まで残っていたのでしょうね。
・和歌山市のバス車両、鉄道車両、旅客施設、特定道路等のバリアフリー化の状況について、和歌山運輸支局さん、近畿運輸局消費者行政・情報課さんにデータの提供を頂くことができました。大変お手数をおかけいたしました。
・来年和歌山大学で開催予定の学会の件で、学会幹部にメールを送ったところ、返信の素早いこと!出世する人ほどメールの返信が早いと聞きますが、さすがだと思いました。ちなみに私の返信は割と遅いほうです。

1日(木)
・経済学部にて、平成28年度第3回の和歌山都市圏総合交通計画研究会が開催され、交通計画の基本方針2(誰もがお出かけしやすい、安心・安全・快適な交通体系)、基本方針3(少子高齢化と人口減少の荒波に立ち向かう交通体系)に関する議論が行われました。和歌山県、和歌山社会経済研究所、南海電鉄、観光学部、経済学部から12名の参加がありました。この研究会には辻本ゼミナールの大学院生も複数参加しており、本学側から見れば「学内外機関と連携した実践的研究の場」としても機能しています。

研究日記(H28.8)

研究日記(H28.8)

31日(水)
全国乗合バス事業者の移動円滑化基準適合車両導入状況(H26年度末現在)。この資料は毎年度公表されているようです。地域の交通計画の目標設定に使えます。たとえばこの資料から和歌山市に乗り入れている乗合バス事業者(和歌山バス、和歌山バス那賀、大十バス、有田鉄道)の総車両数は179、基準適合車両数(国の移動円滑化基準を満たす車両数)は69、うちノンステップバスの車両数は56、対象車両数(乗合バス総車両数から移動円滑化基準適用除外認定を受けた車両を除いた数)は118となり、対象車両数に占めるノンステップバスの車両数の割合は56/118*100で47.5%となります。全国値が47.0%ですので、和歌山市関係の乗合バス車両のノンステップ化率は全国並みということになります。国の「交通政策基本計画」の数値指標として、平成32年までにノンステップ化率を70%にするという目標が掲げられていますので、それに向けて努力をする必要がありますが、平成26年度に47.5%であるものを平成32年に70%にまで向上するのは容易なことではないでしょう。

30日(火)
・来年10月に和歌山大学経済学部で開催予定の某学会全国大会ですが、同時期に観光学部の2つの入試(経済学部棟で実施、日程未定)や教員免許更新講習(基礎教育棟で実施、日程未定)も予定されているので、学会の開催日程を確定できずにいます。10月7、8の土日を仮押さえし、学内の関係者には協力をお願いしてありますが、やはり大学としての優先順位は入試、講習、学会の順番になりますので、関係者のご配慮を祈るしかない状況です。

29日(月)
・平成27年度の教員活動状況評価の結果通知書が届きました。上から順にS、A、B、C、Dの5段階のうち、Sを頂きました。多くの先生方がSかAのはずなので、少し人より頑張っている程度と考えるのが良いと思います。
・台風10号の影響で朝から大雨になりました。大雨洪水警報が出ました。写真は雨が一番ひどかったときに研究室から撮影したもので、和歌山市街地(写真で灰色一色になっているあたり)の雨量はおそらく50mm/時間を優に超えていたのではないでしょうか。
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28日(日)
・完全に休みました。

27日(土)
・午後は完全に休みました。「何々についてデータをもって説明に上がるので後日分析と結果のプレゼンをお願いしたいのですが。予算がないので無料でなんとかお願いできませんか」という依頼を頂きました。国立大学には地域貢献が求められているとは言え、果たしてこのような依頼は受けるべきなのでしょうか?大学はボランティア機関ではありません。当然対価は必要だと思うので、26日の日記にも書いたような制度があることを説明し、検討して頂くことにしました。

26日(金)
・和歌山大学には、学術指導、共同研究、受託研究、寄附金の制度があります。例えば、「コミュニティバスを見直したいので助言が欲しい」といった場合や、「交通計画策定のためのアンケート調査を行いたい」といったような場合などに使える制度です。関心がおありの場合は辻本までご一報をお願いいたします。

25日(木)
・「逆都市化と公共交通の維持運営委員会」では、駅勢圏ごとに簡便で操作性の高いコーホート変化率法による人口推計を行い、「何もしない場合」の10年後、20年後の人口総数や若年者、生産年齢、高齢者の人口数を把握した上で、「そうなるのを食い止めるために」あるいは「そうなるのを10年遅らせるために」いつ何人の若年者を増やせばいいのか、そのために沿線自治体と連携してどんな施策を打っていけば良いか、等を考えるという方向もあり得ると思います。「とにかく何でもやる」「どの駅でもやる」ではなく、「いつまでにこの駅周辺で何人増やしたいから、そのために誰それと連携してこれをする」「この駅周辺では10年後に特に高齢化が進むから何々」という戦略的な思考が必要ではないかと。この点あすの委員会で提案してみようと思います。
・きょうは長峰山脈あたりに積乱雲が次から次に発生しては消えていき、はかないものだなと思いながら研究しています。かなとこ雲の段階にまで発達した積乱雲の写真と、その時間の雨雲ズームレーダーを載せておきます。立派だったこのかなとこ雲の頂上も15分後には崩壊していました。kanatokokanatoko2









24日(水)
・今週の金曜日から、 関西鉄道協会都市交通研究所の「逆都市化と公共交通の維持運営委員会」(主査:兵庫県立大学兒山真也教授)が始まります。逆都市化とは、都市の発展と衰退循環モデルにおける都市圏全体の人口減少期のことです。つまり都市圏全体で低密度化、高齢化、人口減少が起きるような段階のことですが、関西広域連合では全域の人口が減少段階に入っており、府県別でも滋賀県を除いて軒並み人口が減り始め、特に和歌山県、奈良県、徳島県、鳥取県といった大都市郊外から過疎地域に該当しかつ国土軸から外れた諸県の減少幅が大きい状況です。今後は大阪市のような大都市中心部でも人口が減り始め、関西圏がいよいよ逆都市化時代に突入して、公共交通の経営にも多大な影響が発生する可能性が強くなっています。そのような中で「逆都市化と公共交通の維持運営委員会」では2年間に10-15回程度の研究委員会が開催され、逆都市化を前提とした供給面の効率化(運行・管理の合理化、経営形態の見直し、ネットワークの見直し等)や、需要喚起策(利用頻度の向上、単価の引き上げ、沿線以外からの利用者の獲得、駅周辺の居住密度増等)の検討が行われる予定です。同委員会での私の担当はまだ決まっていませんが、おそらく、国土交通省「地域鉄道のあり方に関する検討会」に関連する研究動向の報告などを担当することになるのでしょう。

23日(火)
・今週は連日会議が入っています。学部運営関係の会議のほか、他大学の先生や鉄道業界との研究会、国や県、市の審議会等があります。各会議の内容は学生の懲戒処分に関することから市の総合戦略に関することまでと様々ですし、規模も数名の会議から数十名の会議まであり、会長をする会議もあれば一委員の会議もあって、まさに多種多様です。その合間に研究を進め、院生・学部生の指導にもあたっていますが、頭の切り替えが結構大変です。いくつもの顔を使い分けねばならないのは大学教授の宿命だと思います。
・観世流のお稽古で、謡曲の「俊寛」を無事完了し、次は「隅田川」に進みます。これまた九番習の難しい曲です。仕舞は引き続き「東北(クセ)」です。

22日(月)
・定期テストの採点をしたのち、和歌山県の会議に出ます。

21日(日)
・本学夏季一斉休業の最終日です。完全に休みます。

20日(土)
・紀ノ川駅前にアウトバーンという喫茶店があり、そこのドイツカレーが絶品なので月に1度くらいのペースで通っています。写真のように豪華なサラダと生卵、らっきょや福神漬けがついて税込み700円です。コーヒーをセットにしても1000円未満です。駅前にあるので大阪や和歌山市中心部などでの重要な会議の前か後に立ち寄ることが多いです。
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19日(金)
・午後から和歌山市長期総合計画審議会(委員数34名)に出席しました。この会は和歌山市のまちづくりの最上位計画である基本構想・長期総合計画を審議する会です。今回は基本構想の最終案の審議と、長期総合計画策定に向けたスケジュール案や部会設置案の報告が行われました。基本構想の最終確認を主目的とした会だったため、あまり議論もなく、45分ほどの短時間で閉会となりました。閉会後に本学教育学部名誉教授の藤本清二郎先生が「よう」と一声かけて下さいました。本学では数少ない広島大学出身者同士と言うことで親近感があります。

18日(木)
・懐かしい実家へ帰省いたしました。赤ちゃん〜幼稚園時代に暮らしていたアパートを見に行くと、取り壊されて更地になってしまっていました。周囲には40年前は田んぼや畑が広がっていたのですが、20年ほど前から区画整理事業が進み、現在は旧市街地に隣接する新市街地「希央台」となっています。
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17日(水)
・夏季一斉休業のため学内にほとんど人影がなく、蝉の声だけが響いているような状況です。クマゼミの時期は過ぎ、アブラゼミとミンミンゼミとツクツクボウシが中心のようです。和歌山大学は府県境の緑豊かな丘の上にあるのですが、残念ながら趣のあるヒグラシの声を楽しむことはできません。府県境を越えた大阪府岬町上孝子のあたりにはいるのでしょうか。

16日(火)
・和歌山大学は19日まで表向きは夏季一斉休業となっています。本日は国宝であり世界遺産でもある姫路城の大手門付近の道路状況と、和歌山城の大手門付近の状況を写真で比較してみました。両城とも日本百名城のひとつであり、三大連立式平山城(姫路、松山、和歌山)のひとつでもありますが、姫路城大手門付近の広々とした歩行空間や高さを抑えた建物群に対して、和歌山城大手門付近の状況は明らかに見劣りします。両市とも城を中心としたまちづくりを進めていますが、格差は拡がる一方のように感じました。
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15日(月)
・終戦の日です。正式な名称は「戦没者を追悼し平和を祈念する日」です。今日の平和は国のために散っていった英霊のご活躍あってのことです。

14日(日)
・引き続き完全に休みます。

13日(土)
・完全に休みます。

12日(金)
・和歌山大学は15日から19日まで夏季一斉休業となります。経済学部の先生方の大半はきょう12日も休まれているのではないでしょうか。私は朝10時より国土交通省・厚生労働省との打ち合わせがあり、午後からは研究助成金の申請書作成や定期テストの採点作業があるので出勤しています。

11日(木)
・地域コミュニティの活性化事例について調べる中で、豊中市のよくできた資料を見つけました。図が効果的に使われており初学者にも理解しやすい内容となっています。また、全国の812都市の事例を網羅的に調査したものとして、日本都市センター(2014)「地域コミュニティと行政の新しい関係づくり」があります。

10日(水)
・岸田外相が中国大使との面会にわざと8分遅刻されたとか。遅刻は外交上の非礼にあたり、それを重々分かった上でのことだったそうです。このような抗議の意思表示もあるのだなと勉強になりました。私たちの日常においても、遅刻、終了時間の見えない会議運営など、ルーズな時間管理は大変な失礼にあたります。数分の遅刻や延長であっても、それに参加人数をかけ、金額をかければいくらになるか。時間価値という経済学用語を学んだ者であれば、相手の時間を奪うことの罪深さが分かるはずです。

9日(火)
・本日は15時に始まった学部企画委員会が18時半まで続きました。教授になると、この種の「管理・運営業務」が格段に増え、その分研究のための時間が減ってしまいます。しかし会議で先生方と議論していると、学部・研究科のこれからのために少しは貢献しているような気分にもなりますし、小難しい議論が頭の特訓にもなるのです。管理・運営業務も大事にしていきたいと思います。
・備忘録 全国の市区町村数は1741、近畿地方の市町村数は198

8日(月)
・本日は国と自治体から来訪2件、交通システム論の定期試験、学生の来訪1件をこなし、研究助成金の申請書作成をしました。

7日(日)
・本日は小林観諷会恒例の第98回(!!)「和歌山大阪合同歌仙会」にて、「高砂」のシテを務めます。小林観諷会というのは観世流小林慶三師のお弟子さんの会です。高砂のシテは住吉の神様なので、「朝日が東海の涯から勇ましく天に向かって昇って行くが如き明るさと大きさと花やかさ」(観世左近「観世流大成版一ノ一 高砂」)で強く明るく品位を保って謡います。

6日(土)
・広島の原爆忌です。和歌山市では「おどるんや」が開催されますが、広島で学んだ者として、個人的にはこの日はなるべく静かにしていたいです。広島では8月6日の朝8時15分になると街中が静まりかえります。路面電車もすべて停車し、乗客・乗員全員が1分間の黙祷を捧げます。読者の皆さんもせめて朝8時15分(9日は午前11時2分)には10秒でも良いから目を閉じてください。

5日(金)
・昨年度は200〜300万円クラスの受託研究を3本も受けてしまい、外部資金の受入実績では学部のトップ3に入りましたが、精神的・肉体的に相当無理をしました。1本こなすのも大変なものが3本あったのです。その反動で今年度はあえて研究のペースを落としています。しかしそろそろ昨年度のダメージからも回復してきたので、これから9月にかけて産学連携・研究支援センターの「各種公募情報」助成財団センターの「助成金情報」を見ながらいくつかの研究助成の申請書を書くことにします。例えば国土技術研究センター研究開発助成(重点募集課題として道路空間の有効活用並びに道路ネットワークの最適化に向けた政策立案に寄与する研究、人口減少社会における持続可能な都市・地域の構築に関する研究)、大阪ガスグループ福祉財団の高齢者の福祉および健康づくりに関する調査・研究助成などの応募を考えてみます。

4日(木)
・本日は経済学研究科の「専攻共通セミナー」に出席し、他ゼミの修士課程1年生5名の発表にコメントをしなければなりません。1人あたり発表10分、あらかじめ決められた質問役の院生との質疑応答5分、他の院生や教員6名(芦田、阿部、岡部、厨子、吉田、辻本)との質疑応答5分だそうです。発表を聞いたその場で的確にコメントするような器用さはありませんので、前もって配付資料をざっと読みコメントを考えてから参加します。

3日(水)
旅の文化研究所 公募研究プロジェクトは、「移動・旅・観光に関連する諸問題」をテーマとした研究が対象で、申請者が大学院生か大学院研究生に限定されています。辻本ゼミナールの院生の皆さん、いかがでしょうか。

2日(火)
・定期試験が始まりました。本日はこまごまとした雑用をこなしていたら17時が来てしまいました。

1日(月)
・和歌山市と和歌山大学の連携推進事業に「交通まちづくりセンター事業」の名称で応募しました。和歌山市の交通とまちづくりに関する最新の統計データを収集し、GISなどで逐次「見える化」して交通政策に活用したり、市民向けの交通環境教育等を展開したりするほか、シンポジウムの定期開催、地域公共交通網形成計画の策定支援や目標達成度の把握と改善策提案、などなどを盛り込んでいます。このセンター構想において重要な役割を担うのは交通政策・交通計画を専門とする本ゼミナールの大学院生や学部生です。実現の暁には、交通とまちづくりの実践教育・実践研究の場として大いに活用していきたいと考えています。実現可能性は高くありませんが、夢は大きいほどよいですね!
・本日午前の大学院ゼミナールにて、今年度前期の講義もすべて完了です。院ゼミでは引き続き藤山(2015)『田園回帰1%戦略』を輪読します。本日は第4章で、人口の1%を取り戻し定住を可能にするためには地域外に流出している所得を1%取り戻せばよいこと、そのために市町村産業連関表の作成と活用が大事であること、イギリスの地域内乗数効果の考え方などが具体的かつ分かりやすく説明されています。

研究日記(H28.7)

研究日記(H28.7)

31日(日)
・完全に休み、紀州黒潮温泉へ行きました。

30日(土)
・和歌山工業高等専門学校へオープンキャンパスを見学に行きました。

29日(金)
・和歌山市の主要道路に休憩用スペースはどれくらい整備されているのでしょうか。国、県、市の担当部署へ問い合わせましたが、いずれも把握していないとのことでした。県内では太地町が町内各所に多数のベンチや美しいトイレの整備を進めており、この点では最先端事例であると考えています。ベンチでお年寄りが休んでいたり、中学生が学校からの帰り道にベンチに座って話していたりと、大いに活用されています。休憩用スペース設置の素晴らしさを体験しに一度太地町へ行ってみてください。

28日(木)
・本日、辻本太陽光発電所がオープンしました。わずか6kwにも満たない規模ですが、拙宅の電気代をタダにするだけの能力を持っています(節電すれば、ですが)。家族に節電の教育をしてきっとタダにして見せます。

27日(水)
・ゼミナールの研究発表で特にがっかりするのは、コピペで作られたレジュメを見せられたときです。資料をそっくりコピペし、語尾だけ変えてそれらしく仕立てたレジュメを見せられたときの落胆は・・・。しかもそれが研究者の端くれであるはずの院生のレジュメだったときの落胆は・・・。がっかりな気持ちを抑えてコメントはしますが、本来ならば、やり直してこい、帰りなさいと突き返すのが適切なのかも知れません。

26日(火)
・大学院ゼミナールでは引き続き藤山(2015)『田園回帰1%戦略: 地元に人と仕事を取り戻す』を読みます。本日読むのは第3章です。小規模コミュニティにも対応できるわかりやすく更新しやすく処方箋も出せるという人口分析・予測プログラムを開発し、適用した事例が紹介されています。「あと何組増やせば地域の人口が安定化するか」を知った上で具体的な対策を打つことが出来るとのこと。域外からの定住などにより、おおむね地区人口の1%強ほどを毎年増やすことで安定化する、とのことです。小規模地域ごとの分析を市町村の人口ビジョンや県の人口ビジョンにまとめていけば自治体としての定住目標と支援方策も具体的に定まってきます。「あせって集中的な是正を図ると必ず長期的な反動がやってきます」1%ずつゆっくり進めることで、定住者を無理なく受入れ溶け込ませることもできるし、環境破壊にもつながりにくいといった主張が展開されています。

25日(月)
・学部講義「交通システム論」「交通まちづくり調査研究」の15回目が終了し、あとは定期テストとレポート提出を待つだけとなりました。「交通システム論」については昨年度より通常の講義を50分、アクティブラーニングを40分(うち単独ワーク15分、グループワーク25分)の構成としています。通常の講義で情報をインプットし、単独ワークで基本的な事項を整理させた上で、グループワークで学びを発展・定着させる、といったイメージで進めています。通常の講義では半ば寝ているような学生でも、アクティブラーニングでは目を皿のようにして資料を読み、議論に参加しています。チャイムが鳴ってもまだ延々と議論しているグループすらあります。

24日(日)
・本日は完全に休みました。庭のセンダンの大木をばっさりと剪定しました。

23日(土)
・地域連携・生涯学習センターより「和歌山市との連携に関するテーマ」の募集がありました。市と大学の包括連携協定のもと、平成22年度からこれまでに「まちかど土曜楽交」ほかいくつもの事業が行われてきたそうです。交通分野での事業はこれまでありませんでしたので、構想を練ってみることにします。

22日(金)
・和歌山市公共交通政策推進協議会(地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく法定協議会)と、道路運送法に基づく和歌山市地域公共交通会議が開催されました。前者は「和歌山市における持続可能な公共交通ネットワークの構築とコンパクトシティの実現に向けたまちづくりとが一体となった総合的な交通施策を推進するため」にこのほど新設された協議会で、メンバーは公共交通事業者(鉄道、バス、タクシー、船舶、協会、労組)と関係行政機関(国の運輸支局と河川国道事務所、県の総合交通政策課と振興局、警察)、市民、和歌山市(企画、福祉、道路、観光、都市計画)と学識経験者です(事務局は市交通政策課)。和歌山市において、交通政策と福祉・道路・観光・まちづくりといった関連諸政策の連携のもと、関係者が一堂に会して、人と環境にさらに優しく、かつ財政的にも経営的にも持続可能な公共交通体系づくりを総合的かつ計画的に推進していくことには非常に大きな意義があります。当面は「和歌山市地域公共交通網形成計画」の策定(平成30年度の予定)に取り組むこととなりますが、協議会委員のみなさんが目的を共有し、その実現に向けて積極的な議論を展開し、網形成計画の決定後は関係者が力を合わせて取り組むといった状況になればと考えています。

21日(木)
・某市町村より、著名な移動販売業者の進出により、長年続けてきたコミュニティバスの利用客ががた落ちとなっているとの相談を受けました。買い物は移動販売・ネットショッピング・お届けサービスといった「買い物支援サービス」で、通院は各クリニックの送迎車で、通学についてはスクールバスで、レジャー等はタクシーで、と目的別に個別の対応が行われる時代になってきているのでしょうか。そうだとすれば多種多様な移動目的に対応してきたコミュニティバスの役割はどうなってゆくのでしょうか。コミュニティバスも何らかの移動目的に特化した形へと役割を移してゆくことになるのでしょうか。「民間でできることは民間で」の考え方に照らせば、移動販売業者やクリニックなどに地域の買い物課題や医療課題の解消を出来る範囲でお任せしてしまうのも手かとは思います。「移動販売に安否確認等のサービスを付随させることは、現在の居住地が不便であるため転居したいと回答した者であっても、その転居を控えると回答するほど強い影響」(森・西村・谷口(2015)「買い物支援サービスの利用意向とその促進に向けた一考察」『土木学会論文集D3(土木計画学)』 71(5),I_839-I_848)があるなど、田園地域の衰退に歯止めをかける効果も見込めます。しかし民間主導のデリバリー型サービスのもとでは、必ずそのサービスの網から取り残される方や取り残される移動ニーズが必ず出てきます。そこをどうするか。

20日(水)
・某市町村の長期総合計画審議会の会長に就任しました。長計は、その市町村の今後10年間の行政全般の指針となるまちづくりの最上位計画ですので、注意深く審議を進めて行きたいと考えています。
セブンイレブンの食品工場はどこにあるのか、調べてみたところ、非常に分かりやすいサイトがありました(出典は日本デリカフーズ協同組合)。

19日(火)
・ゼミナール室の室温について、3時間目の3年生と4時間目の4年生に快適かどうかを尋ねました。25.5度程度であった3年生は良い、24度台だった4年生はやや寒いとのことでした。学生にとっては丁度良いのでしょうが、私にとって冷房下の24-25度はあまりに寒すぎ、頭が回転しなくなってしまうような室温です。夏場はうっすらと汗をかくくらいの室温を好みます。この日記を書いている今現在の室温は31度ですが快適に感じます。
・大学院ゼミナールでは引き続き藤山(2015)『田園回帰1%戦略: 地元に人と仕事を取り戻す』を読みます。本日読むのは第2章です。「田舎の田舎」には定住実績で先行する事例があり、その一例が総合病院まで車で40分かかる益田市匹見町道川地区で、そこでは学校を拠点とした地域ぐるみの教育が展開されているとのこと。「田舎でしかできない教育の魅力は日本の未来にとっても大切」であり、小学校の統廃合は安心して子育ての出来る環境を破壊することになる等の主張がなされています。本日の発表を担当した院生から、田園回帰と財政負担増に関する論点が提示され、別の院生から全校生徒10人の中学校で校長教頭含め5人の先生が「仮免許」という制度を使い専門外の教科を掛け持ちする厳しい実態の紹介がなされたのち、ITを活用した僻地教育の可能性の議論へと進みました。

18日(月)
・海の日のため、完全に休みました。高枝鋸で庭のセンダンの手入れをしました。

17日(日)
・きょうのオープンキャンパスで「交通まちづくり調査研究」のポスター発表をする一部の学生たち(グループC)が昨夜本気で頑張ったようで、早朝に届いた原稿の出来映えは見事なものでした。和歌山大学経済学部生の底力は素晴らしいです。他のグループも本番ギリギリまで原稿の仕上げを行うなど最後の頑張りを見せてくれました。ポスター発表の本番では各グループが約2時間で延べ150人あまり(!過去最高)に上る来場者に対して積極的に話しかけ、代わる代わるプレゼンをし、貴重なコメントを頂戴していました。

16日(土)
・あすのオープンキャンパスで「交通まちづくり調査研究」受講生が3グループに分かれてポスター発表をします。きょうと明日の午前はその原稿の最終チェックをしています。3グループともまだ合格(ポスター掲示可)は出ていません。
・オープンキャンパスの学部紹介で、学生委員会委員長として「学生生活、課外活動、健康管理について」の説明を担当します。学生委員会は学生の支援、懲戒等を担当する委員会で、教務委員会、入学試験委員会と並んで俗に「3委員会」と言われています。学部には他にもたくさんの委員会があるのですが、中でも特に重要な3つの委員会という意味です。たくさんの優秀な学生に受験して欲しいので、たった10分の説明用スライド作りにかなり熱が入ってしまいました。

15日(金)
岬町コミュニティバスの「乗り継ぎ支線」を視察しました。「基本路線」と「乗り継ぎ支線 多奈川西畑ルート」が接続する楠橋バス停では、基本路線から降車した高齢女性が、乗り継ぎ支線が到着するまでの約14分間を、真夏の強い日差しの中、日傘を差してベンチに座た状態でじっとお待ちでした。幹線と支線を分けるゾーンバスシステムをとる場合は、接続バス停に快適に待てる環境を用意するか、接続時間を最小限にするようダイヤを工夫する必要があります。同町地域公共交通会議で議論したいと思います。

14日(木)
・本日は午前に和歌山市交通政策課との会議があり、午後は教授会ほか学部内の会議が目白押しとなっています。和歌山市では平成29年度に「和歌山市地域公共交通網形成計画(仮称)」を策定予定であり、それに向けた協力を進めていかねばなりません。ちなみに県内では橋本市が県下第一号となる地域公共交通網形成計画の策定を今年度予定しています。

13日(水)
・経済学部ではゼミナール生の募集に向けたプロセスが始まりました。先日から講義棟1階にゼミの紹介文が掲示されており、オープンゼミ(お試し参加のようなもの)も始まっています。10月になるといよいよ学生からゼミナールの希望届けが提出され、定員超過のゼミでは選抜が行われます。辻本ゼミナールは昨年と3年前に応募者数が学部でトップ(倍率2〜3倍程度)になりました。専門分野が学生にとって比較的親しみやすいものであることや、厳しすぎず甘すぎずの演習内容、学外調査、学生の自主性を尊重した運営スタイル、就活や留学等との両立への配慮などが人気の背景にあるのではないかと思っています。
・辻本ゼミナールの紹介文には「日本の文化や伝統を大事にする人なら、さらに歓迎します・・・担当教員が日本を愛しているため」とあります。教育基本法の第二条の五には「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。 」という教育の目標が謳われており、大学教育においてもこの目標を遵守することは当然の責務であると考えています。国立大学であれば尚更のことです。
・旭硝子財団の「人文・社会科学系研究奨励」(持続可能な社会の実現に向けた人文・社会科学的な研究)の募集が始まりました。

12日(火)
・大学院ゼミナールでは本日より藤山(2015)『田園回帰1%戦略: 地元に人と仕事を取り戻す』を読みます。0章から1章では、高度成長期以降の国づくり・地域づくりを動かしてきた社会原理は「規模の経済」、設計原理は「大規模」、「集中」、「専門化」、「遠隔化」であるが、このもとで人口増加地域が次々と生まれては消え、東日本大震災・津波で湾岸部の集積が一気に破壊され、東京の高齢者が倍増するなど、過疎地も都市もそして東京も行き詰まりを見せていること。これからの持続可能な国・地域づくりは、「小規模」「分散」的な機能を「複合化」し「近隣循環」させるという、これまでとは真逆の考え方であること。社会を循環型にし転換し、地元(小学校区や公民館区)を循環と定住の基本単位として創り直し、日々の暮らしが仕事の犠牲になるような状況を改めること。そういった提案がなされているようです。
・引き続き観世流仕舞「東北」クセ、謡曲「俊寛」を稽古中です。お仕舞では力を抜くことを意識しました。「俊寛」では、赦免使が喜界が島にやってきたが、俊寛だけが赦免のリストから漏れている、という悲劇の場面を繰り返し稽古しました。赦免使かよく来たね、どれどんな内容かなといった感じで余裕をこいていた俊寛が、自分ひとりがリストから漏れていると知って「何とて俊寛をば読み落し給うぞ」「さては筆者の誤りか」と慌て、「こは如何に罪も同じ罪」云々と狂わんばかりに声を高くハッて怒り、「ひとり誓ひの網に漏れて」と次第に沈みこんで最後は泣き伏します。

11日(月)
・「数字でみる自動車」2015年版、2007年版によると、バスロケーションシステムの導入系統数は2000年3月末が3420系統、2005年3月末が4901系統、2010年3月末が10720系統、2013年3月末が12656系統です。ICカード導入バス車両数は、2000年3月末が351、2005年3月末が4610、2010年3月末が31803、2013年3月末が34244です。急速に普及してきたバスロケ、バスのICカードですが、残念ながらいずれも和歌山市では実現していません。
・参議院選挙の結果、憲法改正に前向きな勢力が議席の3分の2超となり、憲法改正案の発議のための条件が整いました。自主憲法の制定に向け、いよいよかと思います。

10日(日)
・本日は完全に休み、太陽光発電の工事に対応しました。

9日(土)
・参議院選挙の期日前投票を行いました。

8日(金)
・総務省統計局・和歌山県共催の「統計データ利活用シンポジウム」を聴講しました。パネルディスカッションに出演された和歌山県立医科大学の下川先生のお話や、県企画部長の高瀬さんのお話から、「統計データのさらなる利活用で地域課題の解決にどのような光明が見えてくるのか」を具体的にイメージすることができました。
・統計局の一部機能が東京都新宿区若松町から和歌山市に移転する可能性は高くないと考えています。統計局で働く職員やその家族の立場になって考えてみるに、果たして局内の合意の形成はそう簡単なことでしょうか。統計に関するコンピュータや資料等を物理的に和歌山市へ移転するだけなら可能でしょう。しかし組織は結局のところ人でできており、職員や家族の人生とともにあるのです。従って、今回の取り組みをきっかけに近畿地方の中枢的なオンサイト利用施設を和歌山大学に設置し、大学等がそれを活用して地域課題解決力を飛躍的に高めていく、といった方向性が現実的なのではないでしょうか。

7日(木)
・いくつかの国・自治体の審議会や協議会、地域公共交通会議で会長を務めています。重要な議事では、まず事務局説明の要点を簡潔に整理した上で、なるべく多くの参加者に発言して頂くよう留意しつつ、切りの良いところで明確なまとめをするようにしています。どちらかというと、会長が積極的に発言して引っ張っていくような進め方ではなく、進行役、まとめ役としての役割に重きを置くような進め方をしています。たくさんの議題や報告事項のある会議では時間配分のメリハリをつけることも重要です。予定時間を超えてダラダラと続くような会議にはしていません。会議からの帰り道では「あのまとめ方で良かったか」を常に考えています。

6日(水)
・ゼミナールの4年生たちが「授業のない日は休む先生もいる」「大学の先生って夏休みはどんな仕事をしているのかな」と楽しそうに雑談をしていました。経済学部のような社会科学系の教員の仕事場は、講義室や研究室だけではありません。研究室には不在であっても、他大学等へ出向いて学会や研究会に参加していたり、自宅の書斎に籠もって論文を書いていたり、学外でフィールドワークをしていたり、学内でカリキュラムの検討などの管理運営業務をしていたり、国や自治体などの会議に委員として参加していたりします。近頃は専門分野に関係するボランティア活動なども教員の評価対象となるのです。研究室の電気が消えているから休んでいる、とは言えず、むしろ、電気の消えている教員であればあるほど学内外で八面六臂の活躍をしているとも考えられるのです(経済学部教員の業績についてはこちらを見てください)。ただ、他大学の非常勤講師や講演会講師、自治体などの委員といったいわゆる「アルバイト」を理由として、和歌山大学での講義や重要な学務などの「本務」をたびたび休んでしまうような状況にまでなってしまう教員がいるとすればそれは大問題です。

5日(火)
・卒業論文提出を半年後に控えた学部生が近畿圏パーソントリップ調査に粘り強くかじりついて分析を進めています。同調査からは若年層のクルマ離れがはっきりと見えてくる(例えば土井・白水・南部(2012)「パーソントリップ調査から見た交通行動の変化と交通計画の課題 : 近畿圏PT調査を題材として」土木計画学研究・講演集45(CD-ROM))のですが、その要因は何でしょうか。東京都市圏を対象とした近年の研究には藤岡ほか(2012)「東京都市圏における若者の交通実態に関するマクロ分析」IATSS review 37(2)、pp.115-122がありますが、近畿圏の若者の交通行動を対象とした研究は少ないようです(要先行研究レビュー)。自動車交通量の減少は地球環境や交通安全面等ではプラスに働くのでしょうが、仮に若年層の貧困化がクルマ離れの主な要因であるとすれば、「クルマが減って環境に優しくなった」等と単純に喜んではいられなくなります。

4日(月)
・日本民営鉄道協会から広報誌「みんてつ」が届きました。今号は広島電鉄の特集号になっています。契約社員全員の正社員化にはとても感動いたしました。無期雇用の正社員になって「住宅ローンを組むために銀行へ駆け込んだ人もいた」そうで、どれだけの安心感が得られ、広島電鉄への帰属意識がどれだけ高まったことでしょう。

3日(日)
・梅雨が中休み状態と成り、真夏の日差しが照りつけています。本日は完全に休みました。

2日(土)
・本日は副学部長としての秘密の仕事をしなければなりません。研究者としては「雑用」になるため、本日中にケリをつけ、翌週の予定に支障の出ないようにしたいと思います。

1日(金)
・ほぼ徹夜で『大学的和歌山ガイド』の担当章を書き上げて出版社へ送りました。執筆の仕事の最終局面ではこのように完全に集中する時間を作ることが非常に大事だと思っています。夕方に別件で某町との打ち合わせがありましたが、徹夜明けのため、かなり散漫なコメントになっていたかも知れず申し訳なかったです。

研究日記(H28.6)

研究日記(H28.6)

30日(木)
・『大学的和歌山ガイド』の追い込みをしています。

29日(水)
・JR和歌山線を利用しました。奈良県の吉野口駅では、JR和歌山線と近鉄吉野線が事業者の垣根を越えて同一ホームで乗り換え可能な仕組みになっており、日中の毎時40分台にJR線の上下、近鉄線の上下あわせて計4本の列車が同駅に集まり散っていくというダイヤ調整の妙にも感心いたしました。ただ、ホーム上待合室の空調やJR線の切符印字装置が故障中であったこと、ワンマン運転のJR和歌山線で乗り口からの降車がほぼ完全に放任されていたことは残念に思いました。乗り口からの降車の放任で、いかほどの運賃収入が失われているのでしょうか。同じJR線でも、下の右の写真のように、紀勢本線の御坊以南のワンマン運転列車では乗り口からの降車を厳格に防止していたように思います。(左の写真は吉野口駅で連絡する列車群)(右の写真は降り口からの降車を徹底する紀勢本線普通列車。上富田駅で、運転席横の降り口から降車するために高校生らが2両目車内まで列をなしている様子)
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28日(火)
・院ゼミで輪読している関(2015)『中山間地域の「買い物弱者」を支える: 移動販売・買い物代行・送迎バス・店舗設置』(新評論)で、本日は沖縄や奄美で100年の歴史を有する共同売店の事例を勉強します。集落住民出資の共同売店は、単なる生活物資の販売店にとどまらず、地域商社機能や金融業を手がけるところもあるなど地域の総合的事業体として発展してきたものの、道路事情の改善やコンビニエンスストア等の進出、厳しい高齢化・人口減少の中で閉鎖や事業の縮小が進んで、平成27年現在沖縄県の離島や本島北部中心に70店弱、奄美大島に7店存在する状況となっているそうです(ピーク時の半数ほど)。買い物弱者対策として「近くに店を作る」「自分たちの店を作る」点では全国の先駆的事例と考えられるものの、「経営が厳しくほとんどボランティア。給料は月6万円」「他に受け手がなく頼まれて引き受けた」といった経営状況ではとても持続可能とは言いがたく、今後は「沖縄には存在しない」という移動販売の仕組み作りや、複数の共同売店による共同仕入れの実施と言った対策が必要と感じました。なお本日は、閉鎖されたミニスーパーを商工会有志が復活させ、全国チェーンに入ることで品揃えを豊かにし、野菜と農産物加工品や産直で対応し、調剤薬局の併設が集客に威力を発揮しているという島根県美郷町の事例も勉強します。

27日(月)
・本日の学部講義「交通システム論」のテーマは「地方都市圏の公共交通幹線と交通まちづくり」なので、世界のLRTの整備動向を調べました。1978年から2010年までのLRT開業都市については服部・宇都宮(2010)『LRT-次世代型路面電車とまちづくり-』、成山堂のpp.23-26に一覧表があります(ゴムタイヤトラム等含む。資料によって含む、含まないがあるので定義に注意する必要あり)。2011年〜2013年のデータはまだ見つけていませんが、2014年と2015年のデータはRACDAかわら版第136号にありました(原典は服部先生講演資料)。その中に英国ロザラム(Rotherham)で「TT」が2015年に開業したとありますが、TTとはトラムトレインのことで、詳しい資料はここにあります。LRTAの資料も有用です。
・日本で運輸連合の導入が進まない背景のひとつに、公正取引委員会による「独占禁止法上問題あり」との指摘があります。この指摘は、事業者とともに運輸連合を検討していた広島市の取り組み対し、平成12年になされたもので、同委員会の姿勢は現在も変わっていないようです(出典:平成26年7月28日付日本経済新聞「バス路線、再編促す法改正――運輸連合、高いハードル(列島追跡)」。市川嘉一氏の記名記事です)。広島市が運輸連合の導入検討に至った背景等については、平成9年10月21日付中国新聞朝刊「公共交通 民間各社と「連合」 バス・電車をつなぐダイヤ 共通運賃制を導入 割高な乗り継ぎ解消 広島市、検討始める サービス向上図る」が参考になり、この中で多彩な民間事業者と第三セクターを有する市が「市民サービスに徹した広島都市圏の交通網整備に向け、民間との連携を模索」する中での導入案であったことや、「公正取引委員会も関心を示し」ていたことが述べられています。

26日(日)
・『大学的和歌山ガイド』用に貴志川線の貴志〜甘露寺前、山東〜伊太祈曽、竈山、日前宮周辺の地図を作り込みました。図や表を作り込む作業にはついつい没頭してしまいます。

25日(土)
・キャンパス内に無数にあるヤマモモが、実を盛んに落とし始めました。どの木の実も指の先くらいの小ささなのですが、1本だけ、市場に出しても通用しそうな大きな実をつけるヤマモモがあります。どの木なのかは秘密です。

24日(金)
・英国がEUを離脱へ。BBCの速報で、次第に開いていく得票数を呆然と見守っていました。この激震で世界経済が冷え込めば、その影響は様々なプロセスを通じて必ず日本の交通分野、物流分野にも及んでくるでしょう。

23日(木)
・本日は講義もなく、午後に短い会議が2つあるだけで、あとは早朝から夕刻まで研究にみっちりと集中できます。きょう、あす、あさってが『大学的和歌山ガイド』執筆の山場になります。6月頭から研究室付の事務補佐員さんに来て頂いて、印刷、資料整理、簡単な図表の作成、アンケート調査の準備等でお世話になっており、仕事の進み具合が明らかに向上しています。教員が研究に集中できる環境づくりの重要性を実感しています。講義の準備や雑用に追われて疲れ果ててしまうような職場から重要な研究業績が生まれるとはとても思えません。

22日(水)
第5回(平成22年)近畿圏パーソントリップ調査より、和歌山市の平日の目的別代表交通手段構成をまとめておきます。全目的(各目的の合計)の自動車分担率は、平成12年の49.0%から、平成22年は52.9%へと約4ポイント上昇しています。
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・平成28年3月現在の全国のカーシェアリング事例(交通エコロジー・モビリティ財団)は、ステーション数10810カ所、車両台数19717台、会員数846240人で、平成25年1月現在の5641カ所、8831台、289497人から大幅に増えています。特に会員数の増加率が大きいです。

21日(火)
・今朝5時54分に大雨洪水警報が発令され、午前中は休講となりました。運動場は湖に、大階段は滝となり、クチナシの花が雨に打たれて香りを強めていました。
・大雨上がりの今朝は空気が最高に澄んでいます。環境省の大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」によると、朝7時現在の和歌山市(市立和歌山高校測定局)のSPMは0.005mg/m3、PM2.5は1μg/m3となっています。これくらいだと下の左側の写真のような澄み具合になります。SPMが0.030mg/m3、PM2.5が23μg/m3という濁った状態(今年5月20日14時)の写真(右側)と比べてみてください。
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・これだけ空気が澄んでいると、大学から約5kmの和歌山城や約10kmの紀三井寺(左側の写真)、約12kmのマリーナシティや約18kmの長峰山脈上にある有田川ウインドファーム(右側の写真)もはっきり見えます。
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20日(月)
・内閣府の高齢社会白書平成28年版によるとわが国の平成27年現在の高齢化率は26.7%で、10年前から5.6ポイント、20年前から12.2ポイント上昇しています。また、内閣府の障害者白書平成28年版によると、わが国の障がい者数は約860万人(身体・知的・精神の各障がいの合計、一部重複あり)で、国民のおよそ15人に1人が何らかの障がいを有しています(障がい種別の重複は考慮せずに単純計算)。約10年前の障がい者数は約656万人でしたので、10年程度の間に約200万人増加しています。また、厚生労働省の介護保険事業状況報告によると、平成26年末の要支援・要介護者数は約605.8万人で、5年前の約484.6万人から121万人あまり増加しています。このような中で「福祉の交通まちづくり」の重要性がますます高まっていることは言うまでもないことです。

19日(日)
・イオンモール和歌山へ出かけました。和歌山市の中高生が全員集まっているのではないか?と冗談を言いたくなるほど、グループで遊びに来ているティーンエージャーの姿が目につきました。大阪府へ流出していたかも知れない消費者を孝子峠の手前でせき止めていることや、駅前立地や路線バス・送迎バスの運行によって若者など公共交通利用層に買い物やレジャー等の魅力的な選択肢を提供していることについては積極的に評価されて良いと思います。
・イオンモール和歌山の開業をきっかけとして、南海本線と加太線の乗換駅である紀ノ川駅の乗降客数が増えてきています。1日あたり乗降客数はH24年度が2471人、H25年度が2586人、H26年度が2953人と着実に増加しており(出典:平成26年度和歌山県公共交通機関等資料集)、国の移動等円滑化の促進に関する基本方針で「平成32年度までに原則として全てについて、段差の解消、視覚障害者の転落を防止するための設備の整備等の移動等円滑化を実施」すべきとされる3000人に近づいてきています。同駅には現状、階段のみの跨線橋があり、乗換駅であるという点も考慮すればこのバリアや他の問題点の解消を早急に進める必要があります。駅周辺に不特定多数が利用する公共施設や病医院なども多く、それらを結ぶ経路にも各種のバリアが見受けられることから、「紀ノ川駅周辺地区バリアフリー基本構想(仮称)」を策定し、駅周辺地区も含めた面的なバリアフリー化を進めることが望まれます。

18日(土)
・来週の水曜日に、今年度第1回目の和歌山地域経済研究機構「和歌山都市圏総合交通計画研究会掘廚開催されます。この研究会は「和歌山都市圏総合交通計画の理想像を追求し交通まちづくりの理論的支柱たること」を目的として平成26年度から開催されています。3年目ですので今年度こそは最終的なとりまとめを行い、成果をもとに、全国の有名な先生方をお招きしてシンポジウムを開催したいと考えています(H29秋に和歌山で開催予定の某学会にあわせての開催を構想中)。研究会メンバーからは松本市の総合都市交通計画を大いに参考にすべきとの意見が出されています。

17日(金)
・先日の学部4年生のゼミナールの後半は就職活動状況を自由に報告・相談しあう場となりました。その中で「うちのゼミはホワイトだ」との発言があり、学生たちの議論から、その理由には留学、就職活動などとゼミナールとの両立がしやすいことや、ゼミ活動の過度な負担感・やらされ感がないこと、学外調査等で楽しい思い出ができること、等があるようです。今後も厳しすぎず甘やかしすぎずのバランスに留意したいと思います。

16日(木)
・「妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくする」(厚生労働省HP)等を目的に導入されて10年以上になるマタニティマークですが、反感を持たれそうだ等として使用を控えたり実際に暴言を吐かれるなどの被害に遭ったりするなどの事例がたくさんあるようです。少子化は日本の滅亡に直結します。交通政策分野の研究者として、子どもや子育てと交通に関するテーマに力を入れる必要性を強く感じます。

15日(水)
平成28年度大学等地域貢献促進事業(学生共同プロジェクト研究)の募集が始まりました。和歌山県内をフィールドとした研究を行いたいという学生は応募を考えてみてください。複数の大学で学ぶ3名以上でグループを組むなどの応募条件があります。

14日(火)
・院ゼミで輪読している関(2015)『中山間地域の「買い物弱者」を支える: 移動販売・買い物代行・送迎バス・店舗設置』(新評論)で、本日は買い物代行、配食サービス、移動販売(バス型)、移動販売(軽トラ・1-2トン車型)、出張美容室といった多様な取り組みで中山間地域での買い物弱者等の対策を行っている大分県佐伯市の事例を勉強します。同市ではコミュニティバスも6路線運行されています。大分県では「大分県版買い物弱者応援マニュアル」を発行しています。
・上記文献で、店舗販売と宅配システム、移動販売、配食サービスを一体的に展開する「コープさっぽろ」の事例も勉強します。元気な人は店舗、高齢者など来店できない人は宅配システム、シートに書いての注文が難しい人などは移動販売、料理が大変という人は配食サービスと、様々な事情に応じた使い分けが出来るようになっており、今後はより条件不利の地域への対応が課題となるとのことでした。

13日(月)
・奈良県平群町でコミュニティバスを活用した観光モデルコースができ、某コンサルタントさんによると結構評判がいいのだとか。平成26年12月20日の同町での講演「公共交通を活かしたまちづくりへ」で提案したことが活かされているようです。

12日(日)
・一日しっかり休みました。

11日(土)
・学部2年生対象のフィールドワーク科目「交通まちづくり調査研究」で貴志川線沿線調査を実施しました。3班に分かれ、沿線世帯へのアンケート調査(600世帯にポスティングで配布・郵送回収)と、和歌山駅、伊太祈曽駅、貴志駅での利用客対象の聞き取り調査(目標サンプル数100)を行いました。アンケート調査の対象町丁は和歌山市永山(配布数13)、木枕(配布数10)、山東中(配布数9)、吉礼(配布数92)、伊太祈曽(配布数25)、口須佐(配布数28)、紀の川市貴志川町長山(配布数176)、神戸(配布数114)、国主(配布数132)でした。梅雨晴れの暑い中、お疲れ様でした。
・貴志川線沿線には、鏡のように穏やかで心洗われる平池や、筑波山を連想させるような秀峰・龍門山があります。「うめ星電車」「いちご電車」などに乗り、貴志駅に15〜30分ほど滞在し、猫駅長を見て、「何もないね」などと言って帰ってしまう人も多いのですが、ぜひ貴志駅から甘露寺駅までの1kmあまりをのんびりと散策して頂きたいです。写真は左が甘露寺駅付近からの龍門山、右が平池です。

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10日(金)
・とある協議会の委員就任依頼があり、お受けしました。会長に、と言われたのですがいったんお断りしました。教員の中には、いろいろな審議会や協議会で会長、副会長に推され続け、上座で議事進行するのが当たり前のようになってきてしまう者もいるのですが、私はそのようなおエラい先生にはなりたくありません。静かな研究生活を送って、協議会等では専門的立場からの助言に徹するほうが性に合っています。

9日(木)
・教授会でキャンパス内の喫煙マナー向上に関する報告がありました。先日厚生労働省の研究班が、日本で受動喫煙が原因で死亡する人は年間1.5万人に上るとの推計結果を発表しました。わが国では毎年、東日本大震災での死者数(15894人。平成28年2月10日現在、警察庁まとめ)に匹敵する方が受動喫煙が原因で亡くなっているかも知れないのです。

8日(水)
・学部ゼミナールにて、藤井・谷口・松村編著(2015)『モビリティをマネジメントする』(学芸出版社)の第三章を読みました。貴志川線と江ノ島電鉄を取り上げた章でしたが、外部の有名な先生方に貴志川線のこれまでの取り組みを評価して頂ける大変良い機会であったと感じました。

7日(火)
・某学会から、和歌山大学での平成29年度全国大会開催の打診がありました。辻本研究室では平成20年秋の第38回土木計画学研究発表会で開催校を担当し(参加者が数千人規模の大規模学会だったので体重が数kg落ちました)、平成23年秋の日本地域学会年次大会のお手伝いも致しました(システム工学部の吉田先生が主担当、私は副だったので比較的楽でした)。久々の学会開催校担当となりそうです。

6日(月)
・仕舞「井筒」の稽古が完了し、次は「東北」クセに進みます。クセというのは能の中頃の見所のことです。お謡いは今回から「俊寛」を稽古しています。

5日(日)
和歌山市長期総合計画審議会に出席しました。第4次後期基本計画の総括、第5次長期総合計画基本構想(素案)に関する議論、今後のスケジュールの確認などが行われました。第4次後期計画については、おおむね順調との事務局説明で、交通政策・道路政策関係の施策はすべて自己評価A(既に達成済み)またはB(計画どおり)という良好な進捗状況でした。第4次後期計画策定時には、交通・道路に関係する「自然環境と都市基盤が調和した快適なまち」部会において、「車社会なのに公共交通体系の充実にプラスの目標値設定をするのは無謀」といった意見もあったのですが、「市内鉄道の年間輸送人数」が19302千人から20447千人(自己評価A)、「市内乗合バスの年間輸送人数」が8369千人から8480千人(自己評価A)、「フェリーの年間輸送人数」が399千人から401千人(自己評価B)となり、見事にプラスの目標を達成しました。

4日(土)
・業績評価書の提出期限が迫ってきました。評価書の執筆は面倒ですが、ここ数年間の仕事ぶりを振り返る良い機会だと思っています。おおよその業績は担当の職員の方が入力してくださっているので、比較的楽に作業を進めることができています。「論文の本数で研究業績を評価して良いのか!質が大事ではないか!」という声があり、一理あると思っています。文部科学省の教員資格審査(いわゆるDマル合やMマル合の審査)のように各論文・著書の概要を記入させることである程度は質の面からの評価も行えるという形式に変えていくのが良いのかも知れません。ただ、そうなると評価する側、される側の作業負担は非常に重くなってしまうでしょう。

3日(金)
・平成28年度国土政策関係研究支援事業の募集が始まりました。今年の指定課題のキーワードは、住み続けられる国土、稼げる国土、将来の国土利用・管理、地理空間情報の可視化、国土・地域政策の海外展開です。
・和歌山大学国際観光学研究センターのサイトが本格的に稼働開始しました。私もメンバーに名を連ねています。

2日(木)
・国土交通省中部運輸局がみんなの交通応援プロジェクトというサイトを公開しています。地域公共交通や観光交通等に関する各地の取り組み状況、支援制度、セミナーの情報、統計情報などが分かりやすく整理されています。

1日(水)
・様々な主体による無料送迎バス・無料送迎車が拡がっているようです。三重県伊賀市のケースでは、NPO法人が大規模小売店舗と協力して運行しているバスに平成28年現在670人/月ほどの利用があるなど、少なくとも5つの無料送迎バス・無料送迎車が年間1万人ほどを輸送しています(出典:平成28年度第1回伊賀市地域公共交通活性化再生協議会資料、H28.6.1)。他の地域の事例では、道の駅が市内無料送迎バスを1日4往復運行しているケース(いたこ市内無料送迎バス)など、探せばいくらでも出てくる状態です。鉄道や路線バス、コミュニティバス、タクシー等との競合の懸念もありますが、一方で小売店等が利用者の生の声を聞きながら運行するバスであれば、それは行政が企画するバスよりも使いやすい移動手段に成長する可能性を持っています。

研究日記(H28.5)

研究日記(H28.5)

31日(火)
・院ゼミでは引き続き関(2015)『中山間地域の「買い物弱者」を支える: 移動販売・買い物代行・送迎バス・店舗設置』(新評論)を輪読しており、きょうは秋田県横手市で無料送迎バスを運行している地元スーパーの事例などを勉強します。年間の赤字額が200万円近いなど「持ち出しの多い取り組み」ながら「地域に育てられたことへの恩返し」で9路線を展開するまでになったこの事例ですが、果たして「人々の思い」でこの先継続できるものなのでしょうか。車両の更新費等への公的助成の必要を感じます。
・一部の院ゼミ生がGIS(地理情報システム)の勉強を始めています。GISは、交通や地域研究の分野には欠かせない技術であると考えています。

30日(月)
・藤井・谷口・松村編著(2015)『モビリティをマネジメントする』(学芸出版社)の第2章にて帯広の十勝バスの成功例が紹介されています。バス社員が沿線住民宅を一軒一軒回った結果、バスの利用者減少の原因は「不便だから」以前の問題つまり「乗り方が分からず不安だから」であることが明らかとなり、これを踏まえて路線別・目的別の時刻表の沿線住民への配布や、乗り方ガイド付きのバスマップの全世帯配布を行った、など非常に興味深い内容となっています。和歌山市でもwap(和歌山都市圏公共交通路線図)の大々的な配布を行ってきましたが、平成27年度に行われた「公共交通機関に関する市民意識調査」(対象は16歳以上の市民3000人から無作為抽出、郵送配布・回収、有効回収率32.6%)で路線バスを利用しない理由として全年齢層で「運行時刻や運行ルートを知らないから」が最多となるなど公共交通に関する情報提供のあり方が大きな課題となっています。wapをただ単に配るだけでは駄目であり、帯広の例も参考にさらに細やかな情報提供施策の打ち出しが必要と思われます。
・関西鉄道協会の都市交通研究所より研究委員就任のお誘いを頂きました。鉄道業界のお歴々や著名な先生方の中でどのような貢献ができるものかとも思案しましたが、興味深いテーマですので参加させて頂こうと思っています。

29日(日)
・研究日記を書き始めて約二ヶ月が経過しました。何とか欠かさずに書き続けることが出来ています。

28日(土)
ハラスメントについて調べていて、「モラハラ傾向と対策まとめ」という非常によくできたサイトに行き当たりました。「モラハラ傾向と対策まとめ」には、モラハラ加害者となる可能性の高い人や、被害者となりがちな人の特徴についての説明もあります。加害者になる可能性の高い人の行動・思考パターンは、一見外交的、最初は優しい、謝らない、等だそうです。大学関係者には一読をお勧めします。

27日(金)
・辻本研究室所属のドクターコース生が札幌で開催される第53回土木計画学研究発表会(春大会)へ出陣します。24日のゼミナールで直前の発表練習を行ったところ、要修正箇所がいくつか見つかりましたが、なんとか乗り越えて2本目の査読論文掲載を目指して頑張って頂きたいです。和歌山大学観光学研究科では、現在のところ、単独執筆の査読論文を少なくとも3本は書かないと博士になれないのです。日本における観光学研究の拠点として新設された研究科ですから、厳しさも当然かと思います。

26日(木)
・「「予約の取れない店」が3年で閉店に追い込まれる理由」という興味深い雑誌記事を見つけました。筆者は「あなたが大好きなお店が続くために」として「答えは簡単です。ちゃんと通えばいいんです。」と述べています。この記事の内容は、「過去には繁盛していた鉄道やバスが廃止に追い込まれる理由」に通ずるものです。マイカーでの移動に慣れた人にとって「鉄道やバスをちゃんと毎日使う」はとても難しいことかも知れませんが、「鉄道やバスをちゃんとたまには使う」ならできませんでしょうか。県の「平成26年度和歌山県公共交通機関等資料集」によると、県内の鉄道乗降客数のピークは昭和50年前後で、約1億人です(S50年度が1億656.3万人)。平成26年度には6468.3万人にまで減少しています。1億656.3万人−6468.3万人は4188万人ですが、これを県人口97万(H26.10.1推計人口)で割ると43、これを12(ヶ月)で割ると3.58です。つまり、単純計算ですが、県民が月に2日ずつ(往復で4回ずつ)でも鉄道利用日を増やすようにすれば昭和50年前後の乗降客数を取り戻すことができるわけです。高知県は「520運動」を推進しています。
・4月から仕事の進行ペースが明らかに落ちています。その理由は4月から研究室付の秘書(事務補佐員)さんが不在となっているためです。電話対応や会議室予約などの秘書業務、根気のいるデータの入力作業、各種の申請作業等々して頂ける人がいなくなることの影響は非常に大きいです。事務補佐員さんがいることで一段と仕事に力が入る(目があるのでさぼれない!)というメリットもあります。研究費にメドがついたため6月から再度来て頂くことにします。

25日(水)
・分担執筆中の『大学的和歌山ガイド』は、当初の締め切りを既に1ヶ月近く過ぎているのですが原稿がまったく出そろわず、新しい締め切り日が6月末に設定されました。どの先生もご自分のペースで執筆を進めているようです。私も一息つくことができました。

24日(火)
・平成27年の合計特殊出生率が1.46に上昇。1.45を超えたのは21年ぶりだそうです。

23日(月)
・謡曲「藤戸」の稽古が完了しました。次は金春禅竹作「俊寛」です。藤戸に続いて九番習の難しい曲目になります。仕舞「井筒」はもう一歩です。

22日(日)
・太陽光発電の見積もりを取りました。現在一般的に市販されている住宅用太陽光パネルで最も変換効率の高いものは東芝製の20.1%、次いでシャープ製の19.7%、パナソニック製の19.5%となっています。

21日(土)
・土曜日の静かなキャンパスで耳を澄ますと色々な鳥の鳴き声が聞こえてきます。

20日(金)
・本日は空気が濁っています。環境省の大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」によると、14時現在の和歌山市(市立和歌山高校測定局)のSPMは0.030mg/m3、PM2.5は23μg/m3となっています。これくらいだと下の写真のような澄み具合になるのですね。PM2.5が23μg/m3ということは、北京の一番ひどいとき(非常に健康に悪いことを示す赤色警報が出る250μg/m3以上)に比べれば1/10以下です。
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19日(木)
・和歌山電鐵貴志川線と南海電鉄加太線に関する新聞記事数の推移をグラフ化してみました。左の線グラフは「日経テレコン21」を用いて、「貴志川線 または 和歌山電鐵」「加太線」を含む記事数を年別に数えたものです。対象紙は日経テレコン21に2002年分以降の記事を登録している次の各紙です。全国紙:日経(朝刊、夕刊、地方経済面)、産経、読売、 毎日、朝日。一般紙:北海道、河北新報、山形、茨城、下野、東京、北國、富山、福井、 信濃毎日、岐阜、静岡、中日、京都、神戸、山陽、中国、徳島、四国、愛媛、高知、西日本、佐賀、長崎、熊本日日、宮崎日日、南日本、琉球新報、沖縄タイムズ。2015年の貴志川線関連記事数の急増は、猫の駅長たまが6月22日に亡くなり、その後ニタマがたま鏡け慊垢箸覆襦8月11日)などの大きな出来事があったことによるものです(2枚目の縦棒グラフをご覧ください)。加太線に関する記事数からは、「加太さかな線プロジェクト」(2014年11月1日開始)の効果はまだ明確には読み取れませんが、観光列車「めでたいでんしゃ」が2016年4月29日から走り始めましたので今後の活性化に期待したいところです。
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18日(水)
・今年度も教員活動状況評価の時期になりました。これから数週間のうちに、原則すべての教員が研究、教育、管理運営、社会活動の4分野について、ここ3〜5年の成果を細かく評価用のデータベースに書き込むことになります。総合評価にはSからDまでの5段階があり、国立大学の教員として普通に頑張っていればB、それよりもプラスアルファで頑張っていればA、さらに頑張っていればSを頂けるはずです。

17日(火)
・引き続き謡曲「藤戸」、仕舞「井筒」を稽古中です。風の音を聞きながらゆったりと舞う井筒の稽古は大変印象的でした。

16日(月)
・和歌山市のぶらくり丁の休日の通行量は2006年8月が8279人、2010年8月が4506人で、その後のデータは見つかりません。富山市の中心商店街である総曲輪の休日の通行量は2006年が8421人とぶらくり丁とほぼ同じでしたが、2010年が9035人、2011年が13155人、2014年は9036人です。2006年と2011年を比べれば富山型コンパクトシティは効果ありと見えますが、2011年から2014年の減少はどうしたことでしょうか。それでも和歌山市ぶらくり丁の状況に比べれば上々とみることもできます。なお富山市の数字は、総曲輪フェリオ北西側の通行量と旧富山西武南側の通行量の合計の年平均値です。(富山市関係のデータの出典は富山市「平成26年度認定中心市街地活性化基本計画のフォローアップに関する報告」および富山市「平成27年度富山市歩行者通行量調査報告書概要版」、和歌山市関係の出典は和歌山市「和歌山市中心市街地活性化基本計画」、和歌山地域経済研究機構「ぶらくり丁活性化・再生研究会報告書」 )

15日(日)
・現在の中心市街地活性化基本計画の認定数は133市197計画。和歌山市も平成19年8月から24年3月を計画期間とする基本計画の認定を受け、「城まちハッピーロード」なるものの歩行者・自転車通行量を9762人から22500人へと2.3倍にするなど3つの目標値を掲げていましたが達成できず、とうとう第2次計画の策定も行われないまま今に至っています。城まちハッピーロードはその名称すら定着しておりません。下の写真は、城まちハッピーロードの一部をなすキーロードの様子です。和歌山市駅からぶらくり丁への道をみかん色にカラー舗装した効果のほどはいかに。今では色あせたままの状態で放置されてしまっています。

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14日(土)
・トランジットモールでのトラムの事故はどれくらいあるのでしょうか。遠藤ほか(2012)「錯綜挙動に着目したトランジットモールの安全性に関する研究 (ドイツ諸都市のトラム走行空間を事例に)」『第46回土木計画学研究発表会・講演集』によると、2010年度版のドイツの道路事故統計データより、ドイツの都市内でトラムが第一当事者となった事故件数は少ないものの、歩行者との事故が起こる割合が高く、事故が発生した場合には乗用車等と比較してやや死亡事故になりやすいとのこと。また、都市内でも特にトランジットモールで発生した事故については、Erfurt,Chemnitz,Halle,Kasselの各市提供のデータより、2007年から2011年までにこれらの各市でそれぞれ年間1件前後の事故があったとのこと(ただし各市のトランジットモールの延長には70mから2km程度までの幅がある点に注意)。

13日(金)
・米オバマ政権は13日に、トランスジェンダーの生徒が性自認に応じてトイレを使用できるよう、全米の公立学校区と大学に義務付けました(AFP−時事)。日本の学校でもこれから同様の動きが起こり、ジェンダーフリートイレの設置事例が増えていくでしょう。交通分野でも駅・バスターミナル・空港・港のトイレの利用や女性専用車両の利用等々について、LGBTに関する「心のバリアフリー」も含めて議論する必要があります。

12日(木)
・某自治体より総合戦略の評価委員長をお願いしたいとの連絡あり。別の自治体より都市地域総合交通戦略策定のための委員就任の打診あり。重要な社会貢献活動になるのでいずれもお受けすることとしました。大学教員の仕事には研究、教育、管理運営、社会貢献の4本柱があります。それぞれの柱への力の入れ方は人によって違うのですが、私は研究3、教育3、管理運営2、社会貢献2くらいの配分を意識するようにしています。理想は研究4、教育3、管理運営1、社会貢献2です。

11日(水)
・某財団助成金の申請書類作りで一日が終わってしまいました。システム工学部前のビオトープではカキツバタが見ごろを迎えており、ひととき癒やされたのでした。「から衣 きつつなれにし つましあれば はるばる来ぬる たびをしぞ思ふ」(在原業平)
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10日(火)
・院ゼミでは今週から関(2015)『中山間地域の「買い物弱者」を支える: 移動販売・買い物代行・送迎バス・店舗設置』(新評論)を輪読しています。ヤマト運輸のまごころ宅配便は全国100数十市町村に広がりを見せているのだとか。スーパーにとっては市場拡大、ヤマト運輸にとっては宅配取扱量の拡大と社会貢献によるイメージの向上、社協はヤマトのドライバーから精度の高い見守り情報の入手と三者三様のメリットがあるよいシステムです。この他、鳥取県では移動販売車に乗って看護師がやってくるシステムも展開されているそうで参考になりました。
・3年生のゼミナールの1冊目のテキストは藤井・谷口・松村(2015)『モビリティをマネジメントする コミュニケーションによる交通戦略』(学芸出版社)です。MMの関連資料はJCOMMのサイトに掲載されていますので有効に活用しながら勉強を進めていただきたいです。ちなみに同書第1章で交通まちづくりの成功事例として取り上げられている京都市の自動車分担率(平日)は過去10年間に28.3%から24.3%へと縮減していますが、和歌山市の自動車分担率(平日)は同期間に49.0%から52.9%へ上昇(悪化)しています。和歌山市の休日はさらにひどく、60.8%が69.1%へと大幅に悪化しています(近畿圏PTより算出)。

9日(月)
・本日の交通システム論のグループレポートは「コンパクトシティの基本特性を満たす仮想都市のイメージ図を描きなさい。分かりやすいように適宜説明文をつけること」でした。受講生はいつもよりも賑やかに議論をしながら、アカデミックな「お絵かき」を楽しんだようでした。

8日(日)
・ゴールデンウィーク最終日。野蒜が収穫時期を迎えました。

7日(土)
・防災関係の仕事で大いに活躍中のゼミ卒業生が研究室を訪ねてくれました。ステップアップの道が決まったそうで、さらなる発展を応援したいと思います。災害と言えば洪水、内水、高潮、津波、土砂災害、火山などがありますが、全国のハザードマップを調べたいときには国土交通省のハザードマップポータルサイトが便利です。和歌山市の防災マップ(地震・津波)地区詳細図はここにあります。

6日(金)
・今月のナショナルグラフィックの特集は「自然と人間」。数日キャンプ場で過ごすなど、自然にゆっくり浸ることで精神が浄化され、創造力が5割アップする等の効果があるとか。心理学ではこれを「3日効果」と言うそうです。それにしても『大学的和歌山ガイド』の原稿締め切りが迫っているというのに、3連休後で創造力が高まっているはずの私の筆が一向に進まないのはなぜなのか。心理学ではこれを何効果というのでしょうか。

5日(木)
・海南市の亀池へ行きました。徳川吉宗の時代に井澤弥惣兵衛の計画で築造されたこのため池は、和歌山県では唯一、農林水産省のため池100選に選ばれています。1周4kmの遊歩道が整備されていますが、バーベキューが禁止となった影響か訪れる人も少なく、静かに快適に散策することができました。IMG_3125








4日(水)
・連休2日目です。珍しくきちんと休んでいます。

3日(火)
・本日より3連休です。

2日(月)
・「交通まちづくり調査研究」の現地調査参加者より、「和歌山は道路が遅れている」の声多数あり。国土交通省「道路統計年報2015」で都道府県別の一般道路の現況(平成26年4月現在)を見ると、改良率(車道幅員5.5m以上の率)では下から順に茨城県41.4%、和歌山県45.8%、徳島県46.1%、高知県46.6%で、全国計は61.0%、大阪府は74.5%で上から3番目です。整備率(車道幅員5.5m以上かつ混雑度1.0未満の率)では下から順に茨城県40.0%、徳島県43.5%、和歌山県43.8%、奈良県44.8%で、全国計は58.9%、大阪府は70.8%で上から4番目です。

1日(日)
・和歌山市北部のため池群を探索してきました。写真のため池は直川地区にあり、口ノ池、中池、奥池、奥新池という4つの池を連ねた比較的珍しいであろう(専門外なのでわかりませんが)四連ため池となっています。なおため池の名称を手軽に調べたい時は、ゼンリンの住宅地図を参照するのが良いでしょう。グーグルマップや国土地理院地図では主要なため池の名称しかわかりません。
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研究日記(H28.4)

研究日記(H28.4)

30日(土)
・「交通まちづくり調査研究」で1回目の現地調査を行いました。この調査を踏まえて6月にはさらに詳しい調査を行います。

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29日(金)
・ゴールデンウィークが始まりました。

28日(木)
・午前中は橋本市コミュニティバス再編に向けた試走会に参加しました。その後急いで大学へ戻り教授会に出席しました。

27日(水)
・学部新入生の相手をした後は、ドクターコース生が某学会に出す論文を添削しています。彼にとって初めての査読論文となればいいな。
・学部新入生対象の「プログラム概説」で教育・研究内容を15分程度話してきました。自分の教育・研究内容をコンパクトに整理して説明する機会はこれまで無かったので、たった15分のパワーポイント資料の作り込みにああでもないこうでもないと丸1日かかってしまいました。このあたりからも「大学の先生ってみんな天才なんでしょう?」「違います」が見えてくるかと思います。

26日(火)
・4年生のゼミナールで「大学の先生ってみんな天才なんでしょう?」との発言があり、「違います」と返しました。確かに天才的に頭がキレる人はいますが、私のように学生時代に一部の先生から(酒の席でですが)「院に進むんだって?誰も期待してないぞ!」とまで言われながらも、指導者に恵まれたおかげで運良くアカデミックポストをつかんだ者もいます。

25日(月)
・引き続き「井筒」「藤戸」を稽古中です。静かな井筒をしんみりと舞った後に、泣き叫んでつっかかるような場面すらある劇的な藤戸を謡うには、気持ちの上手な転換が必要です。

24日(日)
・国交省「鉄道輸送統計年報」(平成26年度)と国交省鉄道局監修「数字でみる鉄道2015年版」より、平成26年度の列車1億走行キロあたりの死傷者数を計算したところ、5.4人となりました。平成25年度は5.6人でした。

23日(土)
・国交省「自動車燃料消費量調査」(平成26年度)と警察庁「平成27年における交通事故の発生状況」より、平成26年の自動車1億走行キロあたりの死傷者数を計算したところ、91.9人となりました。平成19年が137.3人、平成22年が120.8人だったので、近年大きく減ってきていると言えそうです。なお本来ならば暦年の「自動車燃料消費量調査」を用いるべきですが、結果は大差ないかと思います。
・交通安全関係では内閣府の共生社会政策にも交通安全対策に関する調査という分野があります。

22日(金)
・来週の水曜日に学部新入生対象の「プログラム概説」という授業があり、その中で研究・教育内容を10分間で紹介します。地域公共政策・公益事業プログラムのうち、交通システムに関連する分野では何を学べるのか?を10分間で学部新入生に伝えるのは簡単ではありません。

21日(木)
・某自治体の交通政策担当より、某鉄道路線沿線の人口や高齢者人口、高齢者の代表交通手段分担率を知りたいのだがとの依頼がありました。沿線人口は手持ちのメッシュデータ等を用いてGISソフトウェアで算出し、分担率は公開されている近畿圏パーソントリップ調査の結果から算出しました。
・橋本市より、コミュニティバスの運行ルート見直しに関する試走会の開催案内が届きました。試走会は28日木曜日に実施され、東、中、西、北の4ルートすべてが対象となっています。地域住民、利用者と橋本市生活交通ネットワーク協議会の委員等が一緒に乗り込み、意見を出し合い、運行ルート見直しにつなげることとなります。

20日(水)
和歌山大学産学連携・研究支援センターの「各種公募」にさまざまな助成金などの情報が載っています。防衛装備庁の「安全保障技術研究推進制度」も掲載されていますが、「大学として推奨していません」の注意書きがあります。国を守ることは、家族や子どもを守ることにダイレクトに通じています。そのような重要な技術開発だからこそ他国に任せるよりも自国でしっかりやったほうがいいと思うのですが。かつてアルキメデスは、科学者として故郷シラクサの防衛戦に協力し、ローマ軍の侵攻を3年間食い止めました。
ITSジャパンより論文募集の案内がありました。「ITSに関連する基礎理論・技術と応用に関する幅広いさまざまな分野」が対象で、交通政策、交通経済、交通計画、都市計画なども投稿分野に挙げられています。

19日(火)
IBSフェローシップが募集中です。今年度は「米国におけるコンプリート・ストリートに関する取り組みの実態と課題」「フィリピンのマニラ大都市圏における道路・鉄道整備・計画の展開」がテーマです。学歴職歴問わず。原則海外生活経験者。
三井住友海上福祉財団が募集中です。交通事故又は各種災害の防止(交通環境、車両工学、被害軽減、安全教育、被害者に対する医療など)と、高齢者福祉の2分野が対象です。院生可。同時に「三井住友海上福祉財団賞」の募集も行われています。いずれも6月末が締め切りです。
・個人の調査研究プロジェクトに対する奨学金制度「安倍フェローシップ」が募集中です。成長と持続的な発展、過疎化と都市化といったテーマが対象ですが、申請資格に「博士号 (Ph.D.)もしくは当該分野での最高学位、または専門分野での同等の経験を有する者」とあるので院生の応募は難しそうです。

18日(月)
・熊本の地震で、「屋内恐れ車中泊…想定外の駐車場不足」(毎日新聞)。内閣府の最新の「避難所運営ガイドライン」(H28.4公表)には、避難所までの移動手段に関連することとして「車避難者へエコノミークラス症候群防止の周知を実施する」が盛り込まれているのみであり、車中泊や避難所の駐車場問題も含め盲点となっています。震災時の車での避難は緊急車両の妨げともなるなど、問題も多々ありますので、避難時の車利用のルール作りが是非必要です。具体的にはガイドライン4ページ、平時から実施する業務の2.避難所の指定の対策項目1「災害想定を考慮し避難所を確保する」に「1−7.指定された避難所への避難方法について事前に周知する」を盛り込むことが考えられます。

17日(日)
・午前中は暴風警報、午後は快晴という日でした。
・1970年代から最近までの北極・南極の海氷の面積などを比較できるサイトがあります(米国National Snow & Ice Data Center)。たとえば1985年と2015年を比較するとこの画像のような結果が出てきます。北極は8月、南極は2月の様子です。北極の海氷面積は明らかに減少していますが、南極の海氷の面積は増えているように見えます。
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16日(土)
・交通エコロジー・モビリティ財団が「ECOMO交通バリアフリー研究助成」を募集中です(5/13消印有効)。交通バリアフリーに関わる先進的な調査研究や技術の研究開発が対象で、大学院生・研究生部門もあります。

15日(金)
・昨夜から熊本市周辺で大きな地震が立て続けに発生しています。熊本は中央構造線の西端に近く、万が一地震が阿蘇、大分と同線に沿って連鎖するようであれば四国北部や和歌山県紀北も要注意です。慶長年間には伊予、豊後、伏見と大地震が中央構造線沿いに連鎖したことがあります。

14日(木)
・13時10分の企画委員会を皮切りに、教授会、研究科会議、企画委員会その2、予算施設委員会と19時頃まで会議が連続する日となりました。教授会で配布された虹色ダイバーシティ発行の「職場におけるLGBT対応ワークブック」に、「○○君」の言い換え言葉として「○○さん」が提示されていました。ついつい学生を「○○君」と呼んでしまうのですが、気をつけたいです。

13日(水)
・4月2日に実施した貴志川線沿線調査の写真を整理していて、改めて竈山神社境内の景観の素晴らしさを認識しました。紀州青石(緑色片岩)を乱張りした参道が、お社の屋根の青銅色、焦茶色の壁、白い玉石、木々の緑とよく調和しています。駅から約900mとやや不便な位置にありますが、ぜひ参拝して頂きたい神社です。
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12日(火)
・今年度のゼミナールが始まりました。初回なので自己紹介、輪読文献案の提示、発表日程の調整などを行いました。火曜日は1時間目から4時間目まですべてゼミナールとなっており、一番しんどい曜日です。

11日(月)
・本日より「交通システム論」「交通まちづくり調査研究」が始まります。交通システム論は昨年度に引き続き一般的な講義形式45分+アクティブラーニング45分の時間配分にします。
・月曜日のアフターファイブは観世流小林慶三師能舞台にて稽古をしています。本日より仕舞「井筒」、謡曲「藤戸」の稽古が始まりました。

10日(日)
・東京都道路整備保全公社が「路上駐車対策や駐車場に関する研究テーマ」を公募しています。パーク・アンド・ライドやカーシェアリングに関する研究なども対象となります。

9日(土)
・日本自動車工業会の「2015年度乗用車市場動向調査」で、非車保有の10-20歳代の社会人のうち車購入の意向のない人が59%との結果が出ました。車を買いたくない理由は「買わなくても生活できる」「今まで以上にお金がかかる」「車以外に使いたい」で、自工会は「車については利便性向上のメリットを認識している一方で経済的負担感によるデメリットも強く感じている」と分析しています。和歌山大学のある和歌山市では、2014年の自動車保有台数が23万5155台となっており、対2000年で約4%増加しています。内訳を見ると普通乗用車が同約13%減少する一方、軽乗用車は同2倍以上に増えています。2014年の和歌山市の人口1000人あたりの自動車保有台数は645.5台で、全国の人口1000人あたり自動車保有台数(592台)を上回っていますが、こういった状況を今後どう変えていくべきなのか、そのための施策メニューは何なのかを、若者の自動車離れも念頭に置きながら議論して、「和歌山市地域公共交通網形成計画(仮称)」に落とし込んでいく必要があります。(※和歌山市関連のデータの出典は、自動車検査登録協力会「市区町村別自動車保有車両数」各年版、全国軽自動車協会連合会「市区町村別軽自動車車両数」各年版および矢野光太郎記念会編(2015)『日本国勢図会2015/16』)
・警察庁が、自動運転の車を公道で実験走行させる際のガイドライン案を発表しました(その概要版はこちら)。公道実証実験を行うための条件として、保安基準に適合した車両の使用、運転者が運転席に乗車し緊急時には安全確保のための必要な操作を実施、道路交通法などの関係法令の遵守、が挙げられています。ガイドラインはこの夏に発表されるようですが、これにより自動運転の技術開発が飛躍的に進むことを期待しています。

8日(金)
・「貸し切りバス、高機能路線に活路 食堂付きや広め座席」(本日付日本経済新聞電子版)。福祉、観光(インバウンド対応等)等の観点から、今後はバス車両に限らずバス停、歩道といった交通施設全般において高機能化が大きなテーマになるのではないでしょうか。

7日(木)
・本日は春の嵐で早朝より暴風警報発令となり、学部生や大学院生向けのガイダンスがすべて中止となってしまいました。満開だった桜もほとんど散ってしまったようです。
研究室のサイトを更新しました。
・国土交通省中部運輸局より、「地域公共交通の住民参画型会議の運営のあり方に関する調査」報告書公表のお知らせを頂きました。私も現在いくつかの市町で地域公共交通会議に関わっているので、参考にさせていただきます。

6日(水)
・あと1週間で今年度のゼミナールが始まります。今年度のメンバーは博士後期課程3年の2名を筆頭に、D生4名、M生5名、学部生21名の計30名です。

5日(火)
・和歌山市民会館で入学式が挙行され、学部学生委員長として運営に参加しました。式典後は参加者の大半が貸切バス20数台で大学へ大移動。バスの優れた機動力を見せて頂きました。明日は新入生ガイダンスに出席します。

4日(月)
・某市町から福祉有償運送関係の問い合わせがありました。これまで和歌山県下では福祉有償運送運営協議会の設置が非常に立ち後れてきたのですが、ようやく前向きな動きが出てきました。和歌山県福祉保健部長寿社会課高齢者生活支援室に「和歌山県福祉有償運送ホームページ」が設けられたり、「外出困難高齢者等支援事業」という福祉有償運送事業者向けの補助制度ができるなど、県の取り組みも進んできています。

3日(日)
・観世流小林慶三師の「観諷会」に参加しました。素謡「雲林院」のワキを務めたのち、仕舞「善知鳥」を舞いました。

2日(土)
・和歌山電鐵貴志川線10周年記念式典に出席しました。席がニタマのすぐ後ろで、何度も「誰かニャー」と見つめられてしまいました。
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・記念式典の前後の時間を使って、貴志川線の全駅と周辺地域を訪れ、現状を記録しました。全駅訪問は存廃問題が持ち上がった平成16年以来となります。この10年間の沿線の変化等を、分担執筆中の『大学的和歌山ガイド−こだわりの歩き方』(昭和堂)に盛り込む予定です。

4月1日(金)
・今年度から研究日記を書くことにしました。昨年度まで受託研究を年に数件担当し、その処理に追われる状況が続いてきました。今年度は受託を0〜1件程度にとどめる予定です。

研究室の新着図書・雑誌

  • 地域鉄道のあり方に関する検討会[課題の共有と対応の方向性について]2015.3

研究室の新着図書・雑誌

  • (財)高速道路調査会「高速道路と自動車」vol.58/no.8/2015.6
  • 東洋経済「大型小売店総覧」2015.8
  • (公財)「ESTRELA」No.257/2015.8

研究室の新着図書・雑誌

  • 榊原胖夫「私が出会ったアメリカ人たち」2012.12
  • 「LOGI-BIZ」2015.8

研究室の新着図書・雑誌

  • Attard,Maria「Sustainable Urban Transport」2015.1

研究室の新着図書・雑誌

  • ㈶放送大学教育振興会「アグリビジネスと日本農業」2014.3
  • 川栄聡史「Excelでできる統計的官能評価法」2008.7

研究室の新着図書・座視

  • (社)交通工学研究会「交通工学ハンドブック2014」2014.1
  • 北國新聞社「開業北陸新幹線」2015.3

研究室の新着図書・雑誌

  • (公財)統計情報研究開発センター「ESTRELA」no.252/2015.3、no.253/2015.4
  • (株)ライノス・パブリケーションズ「LOGI−BIZ」2015.6
  • (財)日本民営鉄道協会「みんてつ」no.54/2015夏
  • 日本ナショナルジオグラフィック社「NATIONAL GEOGRAPHIC」2015.7
  • ANAホールディングス株式会社「ていくおふ」no.137/2015
  • (財)運輸調査局「運輸と経済」2015.6
  • (財)高速道路調査会「高速道路と自動車」vol.58/no.6/2015.6

研究室の新着図書・雑誌

  • (財)関西空港調査会「KANSAI空港レビュー」no.439、2015.6
  • ANAホールディングス株式会社「ていくおふ」no.138、2015

研究室の新着図書・雑誌

  • 佐藤滋、城下町都市研究体「図説城下町都市」2015.2

研究室の新薬図書・雑誌

  • 日本ナショナルジオグラフィック社「NATIONAL GEOGRAPHIC」2015.6
  • (財)運輸調査局「運輸と経済」2015.5

研究室の新着図書・雑誌

  • 「運輸政策研究」vol.18、no.1
  • David Botterrill and Vincent Platenkamp 「観光調査のキーコンセプト」2015.3
  • 加藤弘治「2015年版 観光ビジネス未来白書」2015.4

研究室の新着図書・雑誌

  • 和歌山市交通まちづくり研究会報告書「広域交通網を生かした和歌山市の発展方向」no.25、2015.4
  • (財)高速道路調査会「高速道路と自動車」vol.58、no.5、2015.5
  • (財)関西空港調査会「KANSAI空港レビュー」no.437、2015.4
  • 須田寛「都市観光」2015.4
  • とよなか都市創造研究所 「TOYONAKAビジョン22」vol.18 2015.2
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