研究日記(H28.11)

30日(水)
・和歌山地域経済研究機構の「和歌山都市圏総合交通計画研究会」が開催されました。2時間半にわたって熱心な議論が行われました。

29日(火)
・大学院ゼミナールでは土木学会『市民生活行動学』の第6章「健康維持増進のための生活行動」と第7章「観光から見た生活行動を読みます。「1日あたりの歩行時間が1時間増えることで肥満になる可能性が4%減る」ことから、車に乗る、歩かない、太る、しんどい、その健康状態が車依存の交通行動をさらに進める、歩かない、太る、の悪循環があるのかも知れません。こういう生活習慣がQOLを下げ、下がったQOLを取り戻すべく人はヘルスツーリズムや森林セラピーに行くのかも知れません。またそういった生活習慣を変えるための一手法が社会心理学を活用したモビリティ・マネジメントである。6章はそういった内容のようです。7章は非常にとっつきにくく受講生一同苦労しておりました。

28日(月)
・学部講義「交通政策」の前に、まもなく契約予定の受託研究の準備をしました。契約前ですが着手しておかないと年度末に間に合わないかも知れませんので。

27日(日)
・休みました。

26日(土)
・午前中だけ仕事をして休みました。紀ノ川駅前の喫茶店兼ドイツカレー店「アウトバーン」に行ったら、店主に「学生さんに紹介してくださってありがとう」と言われました。ゼミの誰かがこのブログを見てアウトバーンへ食べに行ったようです。

25日(金)
・本日は午前中に「和歌山市公共交通政策推進協議会」(地域公共交通網形成計画の策定を担うことになる法定協議会)に出席したあと、午後からは学部1年生対象の講義「政策科学機蔽楼茵法廚あります。結構頭を使う日なので朝ご飯、昼ご飯に炭水化物をきちんと摂りました。

24日(木)
・本日の大学院講義「交通政策論特殊問題」では、『運輸と経済』第76巻第3号(特集:関西の未来)より、後藤「京阪神の高速道路ネットワークの現状と料金体系のあり方」、宮下「関西経済と港湾戦略」を読みます。後者の「(大阪港と神戸港の)両港の経営統合が、生産可能性フロンティアを上方にシフトさせ」のところは、(土地、労働、資本という資源を一定として)経営統合という制度改革で港湾の運用効率を向上させる(たとえば両港の非合理な競合をなくす)ことで生産可能性フロンティアが上方にシフトする、といったイメージでよいかと思います。

23日(水)
・勤労感謝の日なので、午前中だけ仕事をして帰ります。

22日(火)
・きょうの日本経済新聞朝刊、最終版の社会面「高齢運転者の事故防げ」にコメントが掲載されました。(※印刷所から遠い和歌山県には残念ながら最終版は届きません。日経電子版か日経テレコンか、縮刷版で読んでください。日経電子版に無料登録をすると月に10記事まで読むことができます)
・観世流謡曲・仕舞「隅田川」の稽古が終盤に入ってきました。謡曲のほうは、塚の前で南無阿弥陀仏と繰り返し唱える母の耳に、子の声が聞こえてくる場面でした。

21日(月)
・修士論文の題目届けには、主指導教員と副指導教員の捺印が必要ですが、当然ながら印鑑を頂く前にはきちんとした説明が不可欠です。副指導教員に対して、「題目届けの提出が必要なので取りあえず印鑑だけ頂きたいのですが」といった依頼ではまったくダメです。「少しお時間を頂いて題目について説明し、よろしければ題目届けに印鑑を頂きたいのですが」が正しい依頼の仕方です。

20日(日)
・昭和堂『大学的和歌山ガイド』にひとつの章として収録予定の原稿「多彩な電車でめぐる貴志川線と沿線の神々」の校正を行いました。観光学部の先生方が中心となって編集された本のため、私にしては珍しく歴史的・文化的な内容を豊富に盛り込んだ内容としてみました。

19日(土)
・某学会誌の査読の仕事をします。11時48分頃に震度3の地震があり、研究室内も結構揺れました。本棚からの本の落下が心配になるほどでした。

18日(金)
・「地域公共交通活性化シンポジウムin橋本」にて、パネルディスカッションのコーディネーターを担当しました。

17日(木)
・本日の大学院講義「交通政策論特殊問題」では、『運輸と経済』第76巻第3号(特集:関西の未来)より井上学「関西の交通サービスの特徴と課題−新たなサービスに取り組みバス交通−」と、谷内久美子「関西地域の住民主体型の新しい公共交通」を読みます。明日18日に橋本市で開催される「地域公共交通活性化シンポジウムin橋本」との関連が深い内容で、その意味では大変タイムリーであり、同シンポジウムのコーディネータを務める上でのよい準備になります。井上先生には明日の基調講演を担当して頂くことになっています。

16日(水)
・本日は「橋本市生活交通ネットワーク協議会」に出席しました。「持続可能な地域公共交通体系」とは環境、経済(財政、まちの活力、事業者の経営など)、社会(人への優しさ。例えば健康、安全、外出機会など)が調和した体系です。財政や国のガイドラインといった様々な制約と、市民・利用者の声をふまえつつ、いかに調和を図っていくか。これは極めて複雑で難しい課題なのですが、協議会において、事務局提案をもとに各委員がそれぞれの立場から積極的に意見を述べ、少しずつ譲り合いながら落としどころを探っていくしかありません。聖徳太子の十七条憲法の第一条に「和をもって貴しとなす」とありますが、その本意は「お互いに意見が違うのは当然であるが、であるからこそ議論を尽くして調和しよう」であるとも言います。こういったことも心に留めながら会長として協議会を運営していきたいと考えています。また、「持続可能」を交通体系に閉じて考えるのではなく、生活を含め、まちの持続可能性としてより広く捉え、議論する必要もあると思います。

15日(火)
・大学院ゼミナールでは土木学会『市民生活行動学』の第3章「交通からみた生活行動」と第4章「買物からみた生活行動」を読みます。「人々は買物に対して、功利的買物価値(問題解決のための買い物)と快楽的買物価値(快楽感情を得るための買物)という2つの価値を感じており、現代では後者がより重視される傾向にある」(p.61)。店に出向いて現物を手に取りながら品定めをする楽しみも後者に該当するのでしょう。日本国憲法第25 条のいう「健康で文化的な最低限度の生活」の中には、後者も含まれると解釈してもよいのでしょうか。毎週同じ移動販売車から生活に不可欠な物を買う、そういう生活が健康で文化的だと言えるでしょうか。

14日(月)
・本日は朝5時半に出勤して9時15分まで講義の準備をし、自転車で35分の自治会館(県庁付近)へ行って和歌山市長期総合計画審議会の部会に出席し、自転車で大学へ戻って講義「交通政策」を担当し、橋本市との会議を行い、再度県庁付近まで自転車で行って謡曲と仕舞の稽古をし、19時半に自宅へ戻ります。自転車に30kmくらい乗るでしょうか。かなりハードな日になっています。

13日(日)
・休みました。

12日(土)
・14日の学部講義「交通政策」では、トピックスとして高齢者が引き起こす交通事故の増加を採り上げます。警察庁の「平成27年における交通事故の発生状況」によると、平成17年から平成27年にかけて、全年齢層の交通事故件数が0.6倍とほぼ半減する中、80から84歳が引き起こす交通事故件数は1.6倍増、85歳以上の引き起こす交通事故件数は2.3倍増となっています。平成29年3月より運転免許講習時の認知機能検査が強化され、更新時に「認知症の恐れ」の判定を受けた人には医師の診断が義務づけられ、正式に認知症と診断されれば免許停止か取り消しとなります。しかし、高齢者が引き起こす交通事故の原因は認知症だけではありません。警察庁の上記資料より、65歳以上の運転者が引き起こした事故の原因のトップは「安全不確認」(35%、平成27年)で、65歳以下より6ポイント高くなっており、加齢に伴う判断力や身体機能の低下が事故につながっているものと考えられます。ちなみに16-24歳の運転者が引き起こした事故原因のトップは「脇見運転」(23%、平成27年)で、全年齢層よりも8ポイント高くなっています。学生の皆さん、「車では、スマホ見るより、前を見ろ」。

11日(金)
・本日より学部1年生対象の「政策科学機蔽楼茵法廚5回担当します。初めて受け持つ講義のため、かなり前から構想を練るなどの準備はしてきましたが、はたしてどうなるでしょうか。

10日(木)
・今週と来週は、市町村での会議の予定が多数入っています。月水金とおおむね埋まっているような状況です。来週は橋本市の会議などが3つもあって「橋本市ウィーク」のようです。

9日(水)
第3次和歌山市地域福祉計画が平成27年3月に策定されています。地域の交通政策と密接に絡む分野の計画ですが、交通との関連性が特に深い基本目標として「3.安全で快適に暮らせる地域の環境をつくります」があり、その実現に向けた取り組みとして「(10)快適な生活環境をつくります .罐縫弌璽汽襯妊競ぅ鵑里泙舛鼎りをすすめます 移動への支援を充実します」と、「(11)安全に暮らせる地域をつくります 犯罪や交通事故からの安全を高めます」があります。

8日(火)
・大学院ゼミナールでは本日より土木学会(2015)『市民生活行動学』を読みます。

7日(月)
・和歌山市の長期総合計画審議会に出席し、パリ協定の締結を踏まえた環境保全に対する考え方と、人材確保面での指標設定のあり方について質問をしました。本日の学部講義「交通政策」のトピックスでもパリ協定を取り上げます。

6日(日)
・休みます。

5日(土)
・教育懇談会に参加しました。経済学部会場には100数十名の保護者が来られていました。

4日(金)
・来週から学部1年生向けの「政策科学機廚5回分担当するので、配付資料の準備を進めています。新しく担当する講義の準備は何かと大変です。

3日(木)
・休みました。

2日(水)
・本日は和歌山市公共交通政策推進協議会の打ち合わせと、岬町地域公共交通会議があります。前者が担当している「和歌山市地域公共交通網形成計画」の策定予定は今のところ平成30年度とされているのですが、市のまちづくりの最上位計画である長期総合計画と、コンパクトなまちづくりに向けた都市機能配置のあり方などを扱う立地適正化計画の一部が今年度に定まる予定であることから、間髪を入れず平成29年度に前倒しで策定したほうがよいのではないでしょうか。県内で先行する橋本市の地域公共交通網形成計画は、この秋に策定に着手し、年度内には完成予定です。和歌山市も今から下準備をしておけば十分平成29年度中に策定できるはずです。ただ、「網形成計画」(ネットワークの形成イメージを具体的に示す)より一段階上の「再編実施計画」(具体的な運行事業者やダイヤなどの運行計画まで定め国土交通大臣の認定を受ける)まで狙うとなると1年では厳しいかも知れません。再編実施計画も視野に入れつつまずは網計画を平成29年度中につくるといった方針が良いのではないでしょうか。

1日(火)
・本日の大学院ゼミナールでは、藤山(2015)『田園回帰1%戦略』の最終章の後半を読みます。規模の経済を追い求める「都市軸」に、循環の経済を志向する「田園軸」を加え、地方独自の強みや個性を活かして進化してゆくこと。循環型社会の基本単位として「小さな拠点」を中心とした平均1500人程度の「定住自治区」をつくり、そこでは縦割りを排して複合的で柔軟な事業を展開してゆくこと。そしてそのような取り組みの鍵を握るのが人材育成であることなど藤山先生には色々と勉強をさせて頂きました。