研究日記(H29.7)

31日(月)
・本日は大学院改組の案を練っています。
・百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に推薦されるそうです。通れば近畿2府4県全てに世界遺産が存在することとなります。

30日(日)
・観世流謡曲「東北(とうぼく)」でワキの僧侶の役を担当しました。東北の舞台は京都の東北院です(東北地方ではありません!)。この曲は別名を軒端梅といい、和泉式部が植えたと伝わる梅が題材になっています。

29日(土)
・3月末で退職された広島大学の恩師・戸田常一先生の略歴を頂戴しました。研究業績は著書・学術論文122点、5つの学会で理事等をお務めになり、産業政策、観光政策、環境政策、総合計画等で数多の社会貢献実績あり。学内でも地域経済研究センター長やマネジメント専攻長等々を歴任され、京都大学時代の弟子に阿部宏史岡山大教授や谷口守筑波大教授など、広島大学時代の弟子に陳雲復旦大教授、藤山浩島根県立大教授、平尾元彦山口大教授、桑原美香福井県立大准教授、齋藤英智山口大准教授など。。。とても追いつけたものではありませんが、戸田先生の業績に少しでも近づけるように、孫弟子にあたる院生諸君も奮起してください。

28日(金)
・福岡市で開催された日本モビリティマネジメント会議に参加して、MMのツールの現物をたくさん集めて帰ってきました。開催地企画の「九州のエリアマネジメントとMM戦略」を聴講して、地域の課題解決やさらなる発展に向けた具体的戦略としてのMMへの期待が高まってきました。基調講演では九州大の坂井教授が「九州福岡が目指すゲートウェイの景」との題で、福岡市のこれまで・現在・これからの都市づくり全般に関わる話を主に交通政策面からなされていました。和歌山都市圏においても同様の整理を一度行う必要があると思っています。

27日(木)
・26日夕に日前宮薪能を鑑賞しました。今年の演目は仕舞「経正」「山姥」、狂言「口真似」、能「巻絹」でした。「巻絹」は熊野本宮が舞台の曲です。和歌山県が舞台になっている曲としては他に「道成寺」「高野物狂」があります。開会の挨拶で奉行(副市長)より、和歌浦が日本遺産になった、和歌山市は日前宮を含め歴史の宝庫であるとの話がありましたが、実は「鸚鵡小町」という曲は和歌浦が舞台なのです。その点にも触れて頂きたかったです。

26日(水)
・7月25日、26日と和歌山電鐵貴志川線和歌山駅9番ホームにて、試験的に露店営業(生ビール、缶詰、米菓など)が行われています。営業時間は16時から20時頃まで(商品が無くなり次第終了)。全国の様々な駅構内で商品販売などが行われており、駅の魅力作りに一役買っていますが、例えばこのような記事(「駅構内「催事スペース」の謎、どの駅にどんな店が?売れ行きは?」DIAMONDonline7/26付)が参考になります。
・大学院のゼミナールで京都市のLRT構想に関する研究報告があったため、参考になりそうな資料1資料2を置いておきます。

25日(火)
・前期のゼミナールも最終日となりました。バス・タクシー・トラックにおける旅客輸送と貨物輸送の統合が進もうとしています(参考記事としてバス・タクシーで荷物、トラックで旅客運送可に(読売新聞))が、今週掲載された記事では東洋経済のバス会社を次々買収、「みちのり」とは何者かがなかなか勉強になります。

24日(月)
・大学院経済学研究科には博士課程がありません。観光学部や観光学研究科(博士課程あり)が地域課題解決の「専門病院」であるとすれば、経済学、経営学から法学、情報学まで広く学べる経済学部や経済学研究科は「総合病院」です。総合性それ自体も大切にしなければなりませんが、しかし総花的でこれと言った特色が無いようでは大学全体の再編の中でいわゆる「草刈場」と化して、解体され消えていく運命にあります。そうならないためにも博士課程をつくって特色を明確にしていくことが大事だと思います。○○を学ぶなら(あるいは○○について相談するなら)和歌山大学経済学研究科、と言われるようにしていく必要があります。今や日本の観光学研究の拠点となりつつある観光学研究科はその点、非常にうまく行っていると言えるでしょう。
・学部講義「交通システム論」の最終日です。

23日(日)
・学生から今年に入って2回も連帯保証人の引き受けを頼まれたのですが、数ヶ月の家賃滞納程度ならまだしも、火災等々、もしもの場合の巨額の費用がすべて被さってくるなど、非常にリスクが大きく「親子兄弟でも引き受けるな」の教えがあります。日本には保証会社がたくさんあり、数万円で連帯保証を引き受けてくれますのでそちらを利用して頂きたいと思います。

22日(土)
・休みました。

21日(金)
・田辺市で開催された熊野外国人観光客交通対策推進協議会幹事会に出席しました。

20日(木)
・国土交通省の三重運輸支局と三重県よりセミナー講師の依頼を頂きました。和歌山県下のみならず、大阪府、奈良県、そして三重県へと府県境、地方境(近畿と中部)をまたいで仕事の範囲が拡大するのは誇らしいことです。ただ、商売繁盛なのは良いのですが、移動が大変です。三重県だと一日仕事になってしまいます。

19日(水)
・平成27年国勢調査の250mメッシュ人口データの上に、和歌山市内のバス路線の運行本数や平均乗車密度のデータを重ねた図をGISで作成しました(まだ試作段階なので非公表)。このような図を一枚一枚作り込んで、来年度策定予定の和歌山市地域公共交通網形成計画に反映したいと考えています。
・成田新幹線(計画失効済)の建設用地に、長さ10.5kmのメガソーラー発電所ができました。鉄道未成線用地や廃線跡地の活用方法の選択肢が拡がったように思います。

18日(火)
・前期のゼミナールも残すところ1回となりました。大学院のゼミでは、日本は国土面積が狭いので最高時速350km以上の新幹線は不要では無いかとの意見が出ていましたが、そうでしょうか?日本の新幹線は「のぞみ」タイプの速達列車に主要駅で「ひかり」タイプの準速達列車と「こだま」型の各停列車が接続し、これらに在来線特急等が接続し、さらにこれらにローカル列車等が接続するというダイヤを緻密に組むことで、高速性がネットワーク全体に行き渡るように工夫されています。「のぞみ」「はやぶさ」タイプの速度向上の恩恵は日本全体に及ぶのです。下の図にあるように、日本は細長い国土に都市が帯状に連担するという、高速鉄道向きの国土構造をしています。新幹線はまさに日本の大動脈です。リニア中央新幹線による抜本的な速度向上と、札幌延伸を睨んだJR東日本の新型車両alfa-xによる鉄道大国のさらなる発展に期待したいところです。(図の出典は国土技術研究センター
japaneurojapanchina










17日(月)
・休みました。

16日(日)
・オープンキャンパスが開催され、学部講義「交通まちづくり調査研究」のポスター発表コーナーには多数の来場がありました。ありがとうございました。
komachi170716





15日(土)
・オープンキャンパスの準備などを行いました。

14日(金)
・関西鉄道協会都市交通研究所の「逆都市化と公共交通の維持運営委員会」に出席しました。

13日(木)
・和歌山大学経済学部という玉に瑕があるとすれば、それは大学院博士後期課程を持っていないことです。設置審(Dマル合)を通るだけの業績を有するスタッフが不足しているのでは、と心配する声も多いのですが、そんなのは杞憂です。教授になりたての頃の私と同等以上の業績があればDマル合は取れるのですから、ベテランの教授ならワケはないと思うのです。

12日(水)
・広島大学の恩師・戸田常一先生の定年退職記念パーティが開催されることになりました。会場は平和記念公園すぐの広島市文化交流会館(昔の厚生年金会館)です。

11日(火)
・本日と来週の3年生ゼミナールで読む文献は、『運輸と経済』2016年1月号(特集:地方創生を担う空港)です。この秋に予定されている学外調査のテーマに即した内容ですので、3年生にはしっかり読み込んだ上で議論して頂きたいと思っています。

10日(月)
・国勢調査の250m地域メッシュが公開されています。ここでメッシュの境界データの入手方法をまとめておきます。 総務省統計局ホームページ⇒右上e-stat ⇒上、中頃、地図や図表で見る 地図で見る統計(GIS)  ⇒データダウンロード⇒左上調査名、国勢調査と入力そこから選択。250mメッシュを選ぶと出てくる「Step3 地域選択」のM○○○○は1次メッシュの番号です。和歌山市周辺の場合はM5135になります。(統計情報研究開発センターさまアドバイス有り難うございました)

9日(日)
・休みます。

8日(土)
・昨年度中に出版予定となっていた『大学的和歌山ガイド』ですが、多くの著者からの原稿が提出されておらず、出版が来春以降に延期となっています。忙しいのは皆一緒です。書けないなら受けるな!と言いたいです。

7日(金)
・東京オリンピック・パラリンピックに向けて、国のバリアフリー施策も充実に向かっています。昨日の近畿地域バリアフリーリーダー会議では、ユニバーサルデザイン2020行動計画、移動等円滑化基準及びバリアフリー整備ガイドラインの見直し、バリアフリー法と関連施策の見直し平成29年版交通政策白書にテーマ章として「交通分野のユニバーサルデザイン化」が設けられていること、バリアフリー基本構想の現状(先進事例として西大路地区富田林市)、わかりやすいエレベータ表示学習会、においのサイン環境を考える会などについての報告と意見交換がなされました。

6日(木)
・国土交通省近畿運輸局の近畿地域バリアフリーリーダー会議に出席します。国のバリアフリー施策の動向、バリアフリー基本構想、なんば・わかりやすいエレベーター表示学習会などが議題となっています。バリアフリー基本構想は、駅などの施設単体のみならず、周辺地域も含めて、当事者参加のもとで面的にバリアフリー化を進め、PDCAでより良いものにしていこうという素晴らしい仕組みなのですが、近年活用が進まなくなってきているように思います。平成15年度には65件もの新規策定件数があったものが、ここ数年は毎年20件前後の新規策定にとどまっています。さらに問題なのが更新件数の少なさで、毎年数件の更新にとまっていることから「1回作って終わり」な事例が大多数を占めている状況がうかがえます。
・研究室の図書・資料の電子化と全文検索システムの構築を引き続き進めていますが、先週から院生の協力で「裁断できない図書」の電子化を始めました。全文検索システムは、まだ構築途上ながら、既に研究やゼミ等で威力を発揮し始めています。インターネットでいくら探しても出てこない情報が、教授の独自データベース(全文検索システム)なら一瞬で出てくることにゼミの3年生が驚いていました。

5日(水)
第24回鉄道技術・政策連合シンポジウム (J-RAIL2017)第56回土木計画学研究発表会(秋大会)の案内が出ています。院生のみなさん頑張ってください。 。

4日(火)
・パルクールという「特別な道具を用いずに、障害物を乗り越えたり素早く移動したりするスポーツ。多く、街中にある建物や壁などを使って行われる」(デジタル大辞泉)忍者のようなスポーツがあるそうです。忍者市宣言をした伊賀市で大会を開催してはどうでしょう。
・COC+の役職を外れることにしました。合わないと感じたら早めに身を引くことも大事です。

3日(月)
・本日の「交通システム論」ではLRT,BRTを扱います。和歌山市のLRT構想についても少し話をしますが、市の試算によると、和歌山駅と和歌山市駅をつなぐルートの場合、自動車からの転換を1%とした固めの需要推計をもとにした概算収支はなんと黒字です。3%ならもっと大幅に黒字です。あくまでも概算値ですので今後さらに詳細な推計が必要になります。

2日(日)
・休みます。

1日(土)
・休みます。