研究日記(H28.12)

31日(土)
・休みます。良いお年をお迎えください。

30日(金)
・西川先生、照本先生との共著論文の査読結果に対応したのち、寒中見舞いはがきを作成しました。年末年始はどうしても休暇モードになってしまって、研究室へ出てきても仕事は一向に捗りません。

29日(木)
・修士論文と卒業論文の草稿の添削を集中的に行う予定でしたが、年末の用事に追われて思うように進みませんでした。

28日(水)
・某新聞社から鉄道とまちづくりに関する取材があり、考えをきちんとまとめる必要を感じたためにメールでの回答とさせて頂きました。

27日(火)
・会長を務めている橋本市生活交通ネットワーク協議会に出席しました。今回は、来年度早々に予定されているコミュニティバスの大再編(縮小)とデマンド交通の新規導入に向けた審議等が行われ、再編・導入の内容については事務局案を基本的に了承して詳細な調整に進むこととなりました。実施時期については、大がかりな変更となることから、様々な準備期間や市民への周知徹底期間を考慮して拙速を避け、4月1日実施にこだわらず、丁寧かつ迅速に進めることとなりました。

26日(月)
・午前中、奈良県にて交通戦略策定の会議に出席したのち、ただちに大学に戻って4時間目の学部講義「交通政策」を行い、すぐに大阪へ行って打ち合わせに参加して戻りました。移動中に、自転車政策に関する某新聞社からの取材への回答を行いました。定時性が高く、移動時間を作業時間や考え事の時間、休息時間等として有効に使える鉄道があってこそ、このような綱渡りができるのです。

25日(日)
・休みます。

24日(土)
・「契約期間は終わっているのだが、追加で分析をして欲しい」「旅費や謝金は出せないが、地域の活性化のため学生の力をぜひ借りたい」といった依頼がよくあります。研究者の端くれですので、社会貢献意識の中で前者のような依頼を特別に引き受けるケースはあってよいと思います。しかし後者はどうでしょうか。学生にとって貴重な実践的学修の機会になるであろうことが確実な場合は、フィールドワーク型講義の一環に位置づけるなどの方法で引き受けたいのですが、依頼者側の都合のいいように学生が使われてしまいかねない場合はお断りするか、きちんと謝金・旅費を出すよう強く言うべきでしょう。

23日(金)
・天皇陛下お誕生日おめでとうございます。

22日(木)
・大学院講義「交通政策論特殊問題」では、徳永「福岡市総合交通戦略<福岡市地域公共交通網形成計画>の概要」と、板東「高松市地域公共交通網形成計画及び再編実施計画と今後の課題」を読みます(いずれも『運輸と経済』第76巻第7号、平成28年)。

21日(水)
・和歌山市長期総合計画審議会と橋本市生活交通ネットワーク協議会分科会に参加しました。年末にかけて審議会委員等の社会活動が目白押しとなっています。
・橋本市生活交通ネットワーク協議会では、公共交通のマスタープランに相当する「地域公共交通網形成計画」を策定中で、本日その素案に関する協議が行われました。橋本市では再編実施計画という、ダイヤなどの詳細を定めた計画の策定までを睨みながら地域公共交通網形成計画を策定しているのですが、道のりはかなり険しそうです。再編実施計画に財政的なメリットはあるのですが、住民・利用者の生の声をよく踏まえつつ、各交通事業者や関係行政機関、自治体内の各部署(福祉、まちづくり等)や送迎バスを運行する市民病院等との丁寧な調整のもとで進めることが不可欠であり、大臣認定を受ける必要もあって、網形成計画に比べてハードルが極めて高いのです。網形成計画を策定した自治体は平成28年7月15日現在で153に及んでいますが、再編実施計画まで策定し大臣認定を受けた事例はまだ岐阜市、飛騨市、上越市、対馬市、佐賀県・唐津市・玄海町の4事例のみです。近畿地方で再編実施計画の策定・認定にこぎ着けた自治体はまだひとつもありません。

20日(火)
・朝の1時間目から4時間目までゼミナール、その後18時半まで会議と、かなりハードな一日でした。

19日(月)
・学部講義「交通政策」でロードプライシングの話をします。事例として採り上げる、世界初のシンガポールのERPシステムは、何と日本の三菱重工が受注したシステムだったんですねえ。現行システムに次ぐ次世代システムも三菱重工が受注したそうで、衛星測位技術を活用することでガントリーゲート(課金のためのゲート)の必要性がなくなるのだとか。そうなれば実際の混雑状況を見てバーチャルな課金ポイントを配置することができるようになり、交通管制の柔軟性が増すというわけです。

18日(日)
・休みます。

17日(土)
・ほぼ休みます。

16日(金)
・本日は学部講義「政策科学機蔽楼茵法廖並臉樟萓検ζE沈萓犬5回ずつ分担)の担当部分の最終回です。初めて担当する講義だったため、毎回準備にかなり時間をかけました。地域の交通計画づくりを模擬体験しよう!といってグループワーク中心のきわめて大胆な構成にしてみましたが、全学生から集めた受講感想文を読む限りでは、そう悪くはなかったようです。
・毎日新聞より鉄道を活かしたまちづくりの件で取材の申込がありました。近畿運輸局鉄道部からも和歌山周辺の複数のローカル鉄道の活性化に関するアイデア出しの依頼がありました。

15日(木)
・大学院講義「交通政策論特殊問題」で加藤博和「地域公共交通網形成が魅力的な地域形成につながるために」と吉田樹「地域公共交通網形成計画の意義と求められる視点」(いずれも『運輸と経済』第76巻第7号)を読み、学部の「ユニット演習」を担当したあと、ギリギリの乗り継ぎで大阪・谷町四丁目へ走って近畿運輸局の「バリアフリーリーダー会議」に出席します。「深刻化しているのがバス・タクシー運転者不足である・・・地方部のタクシー事業は実はバス以上に深刻で、廃業が相次ぎ空白地域が広がりつつある」(加藤、p.24)。「乗降手助けする社員いない 釧路、帯広―札幌 JR代行バス 車いすお断り 都市間バスはOK 利用者「改善を」」(H28..10.19北海道新聞朝刊)。バス・タクシーなど、運輸業界で人手不足が深刻になる中、地方部の交通バリアフリーにも大きな影響が出てきます。交通政策面からの対応だけでは限界があります。「小規模自治体や人口減少下の地域では、移動手段を提供する「交通施策」だけで地域内の交流機会を高めることができない・・・「おでかけ」のきっかけを提供する取り組みが「交通施策」と結びつくことが重要であり、これこそが地域公共交通政策とまちづくりとの連携に他ならない」(吉田、p.37)。今後はQOL(生活の質)の維持・向上を大目的に掲げ、各地域の実情を踏まえて政策連携型、民産官学(住民・事業者・行政・学識)連携型で対応していくことがますます必要になるのでしょう。

14日(水)
・川西町地域総合交通戦略(仮称)に関する打ち合わせののち、関西空港調査会定例会「最近の航空貨物の傾向と課題」に出席しました。

13日(火)
・大学院ゼミナールでは土木学会『市民生活行動学』の第5章「世帯エネルギー消費行動」と第10章「自動車依存型生活行動」を読みます。スケジュール上、M1の程さんが両章の報告を担当します。1章分だけでも大変なのに、2章分だと準備に何時間かかったでしょうか。

12日(月)
・内閣府の「平成28年版交通安全白書」によると、ホーム事故(ホームから転落して又はホーム上で、列車と接触して死傷する事故 )の件数はここ8年、年間200件以上で推移しています。国は平成32年までに全国の800駅にホームドアの整備を計画していますが、1駅あたり数億円〜数十億円(出典:内閣府国政モニター「転落防止柵(ホームドア)の設置について」)とされる費用と、工事が夜間に限られるなどの工法・工期面の制約があります。利用者が10万人/日以上の駅〜優先的に整備を進めるとのことですが、大規模な改修が予定されている駅などではそのスケジュールと調整する必要もあり、必ずしも利用者の多い順とはいかないようです。整備費用は国と自治体、事業者が1/3ずつ分担するとはいえ、それでもホームの補強費などを含めて数億円/駅にのぼるであろう多額の費用の捻出は地方部、ローカル線であればあるほど難しいものになるでしょう。大倉元宏氏が「ホーム転落事故、多角的な対策を」(H28.12.5日経電子版)で主張されているように、心のバリアフリー化などホームドア以外も含めた多角的な対策が必要と考えられます。ところで先日「視覚障害者 乗車時、駅員が原則介助 国交省方針」(H28.12.1毎日)というソフト対策に関する報道もありましたが、無人駅での対策が取り残されていませんでしょうか。

11日(日)
・休みます。

10日(土)
・休みます。

9日(金)
・忌引きです。学部講義「政策科学機蔽楼茵法廚和綢愾蔀屬離譽檗璽板鷭个箸覆蠅泙后

8日(木)
・教授会があります。

7日(水)
・講義や会議などがなく、研究室に籠もりました。

6日(火)
・大学院ゼミナールでは土木学会『市民生活行動学』の第8章「時間利用から見た生活行動」と第9章「生活行動と統計」を読みます。前者では世帯の時間配分に関する内容が興味深いです。「日本の中山間地域で収集した高齢者夫婦の時間利用データを用いた分析の結果、期待通り、夫は極端に大きな影響力を世帯意思決定において示すことがわかった」(p.160)とされていますが、我が家ではまったく逆ですね。自家用車を所有している妻の影響力は非常に大きいです。家族を丸ごと乗せて思い通りに運んでいく強大なパワーを持っているわけですから。後者は主要な政府統計調査を列挙して簡単な解説を加えた内容となっています。自分の研究にどの統計が使えそうか、と言った目で読むのがよいと思われます。

5日(月)
G空間情報センターという、官民が保有する地理空間情報をワンストップで組み合わせて利用できるシステムが動き始めました。現在のデータセット数は441件ですが、これらをカテゴリー(運輸・観光、人口・世帯など)×エリア(都道府県など)×キーワードで検索して必要なデータを入手することができます。GISに関心のある人は一度試してみてください。

4日(日)
・休みました。

3日(土)
・この9月に公表されたばかりの「富山市地域公共交通網形成計画」と、策定中の「富山市立地適正化計画」を興味深く読みました。

2日(金)
・イオンモール和歌山が南海電鉄と連携して大阪府内でパークアンドライドを実施しています。駅直結の駐車場にとめて南海本線で来店すれば駐車料金が無料になるのだとか。大阪のことなので気がつきませんでしたが、こういう方法もあるのですね。

1日(木)
・大学院講義「交通政策論特殊問題」で、横見「関空・伊丹のコンセッションにおける展望」と今西「国際観光と関西−現状と課題−」を読みます。