研究日記(H29.3)

31日(金)
・副学部長・学生委員長の仕事も本日で終了です。

30日(木)
・研究室の整理整頓です。学生委員長の引き継ぎ資料を作成し、後任に渡したところ喜んで頂けました。

29日(水)
・橋本市地域公共交通網形成計画が成案となりました。6つの課題に27の施策で取り組むこの計画では、各施策の進捗状況を毎年度にきちんと管理することになっています。緻密な進捗管理を実施している例として伊賀市地域公共交通網形成計画があります。伊賀市の計画は3つの基本方針の下に45の施策があるのですが、そのすべてについて、実施スケジュール、実施主体、本年度の実施状況、事業実施による成果及び問題点・課題等、次年度の対応・方向性、進捗度合(計画通り進んでいる、着手したが遅れている、未着手等)が一覧表の形で整理され、必要に応じて状況写真などの詳しい補足資料がつけられて、毎年度法定協議会(伊賀市地域公共交通活性化再生協議会)にかけられるのです。橋本市の担当課さんには一度伊賀市へ勉強に行くことをお勧めしたいです。

28日(火)
・平成29年度の前期にゼミナールで読む文献の候補を選定しました。

27日(月)
・能を演ずるときは、目で見るのではなく、胸で見なさい。本日の仕舞隅田川」の稽古で、このことを小林慶三師に教わりました。たとえば「遠くを見ている様子」を表現したいとき、面(オモテ)の下の目で遠くを見ても観客にはまったく伝わらない。胸で遠くを見るようにしてこそ伝わるのである、と。

26日(日)
・ヤマモモが満開となりました。6月になると甘い実をいっぱいつけるのです。そのための準備は今のうちから始めないといけないよ、を教えてくれています。
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25日(土)
・品種不明の桜が見ごろとなっています。キャンパス内には知る限りこの1本しかない珍しい桜です。葉と一緒に出た花がまばらに咲くこの素朴な桜は、何という名前なのでしょうか。
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24日(金)
・学位記授与式が挙行され、卒業する学生達が研究室へ挨拶に訪れました。社会人としての全力投球に期待しています。

23日(木)
・平成28年度第7回「和歌山都市圏総合交通計画研究会掘廚開催され、各メンバーより、担当部分に関する執筆状況等の報告がなされました。積極的な内容の報告ばかりで非常にありがたく思いました。

22日(水)
・3月15日に伊賀鉄道伊賀線の鉄道事業再構築実施計画が認定されました。これにより伊賀線はこの4月1日より公有民営方式で運営されることになります。来週28日に伊賀市の地域公共交通の件で市長さんとの面談があるのですが、さてどのような点に話題が集中するでしょうか。

21日(火)
・某新聞社から取材の申込あり。電話での取材はあまり得意ではないので、メールで質問に答える形にして頂きました。世の中には口が達者な人もいますが、私はそうではなくて、書くのが得意なタイプです。どちらかというと沈思黙考型だと思います。

20日(月)
・休日ですが、博士課程担当者会議、教授会、研究科会議、企画委員会と重要会議が並んでいます。

19日(日)
・休みました。

18日(土)
・研究室へは来たものの学内ネットワークが工事中で仕事は捗りませんでした。

17日(金)
・天理市での調査結果とりまとめの打ち合わせを行いました。天理駅前広場の再整備は、最終的にこのような形になるそうです。

16日(木)
・本日は学部の新2年〜4年生向けのガイダンスがあり、持ち時間が各学年20分ずつだったので、あれこれとしゃべらず、話題を各1点に集中し、啓発動画を放映しました。多くの学生が20歳を迎える新2年生向けは喫煙の害について、新3年生向けは若者の数十%が経験しているというデートDVの問題、就活や卒論で大事な時期を迎える新4年生向けはスマホの情報セキュリティ対策としました。

15日(水)
・和歌山県貨物自動車運送適正化事業実施機関評議委員会があります。平成26年度の日本の貨物輸送トン数は47億2800万トンですが、そのうち貨物自動車は43億1500万トン、率にして約91.3%を運んでいます(鉄道は4300万トンで0.9%、内航海運は3億6900万トンで7.8%、航空は93万トンで0.0%。出典:国土交通省自動車局監修『数字でみる自動車2016』)。このように日本の物流を支えるトラック業界ですが、送料無料の通信販売や、時間指定の配送が当たり前のように受け取られる昨今、荷主との取引関係の問題により、コストに見合わない運賃や長時間労働等といった形でしわ寄せを受けています。例えば厚生労働省の『2016年版過労死等防止対策白書』の114ページ以下に、「商慣行等も踏まえた取組の推進」としてトラック運送業が掲載されていますが、そこに「道路貨物運送業の年間総実労働時間(パートタイム労働者を除く。)は、全産業の中で最も長い、2,443 時間(所定内労働時間 2,018 時間、所定外労働時間 425 時間)であり、平均の 2,026 時間を大きく上回る(厚生労働省「毎月勤労統計調査」(平成 27年)」と記されています。ヤマト運輸が27年ぶりの値上げを検討しアマゾンと交渉(「ヤマト、27年ぶり全面値上げ アマゾンと交渉入り 再配達の有料化に含み」 平成29年3月7日付日本経済新聞電子版)するなど、大きな動きが出てきています。「個人が合理的判断によって行動すると、社会全体にとって望ましくない状態が生じること」(EICネット「環境用語集」)を社会的ジレンマといいますが、個々の消費者が送料無料を重視して通販で買い物をした結果、トラックはじめ物流全体が窮地に追い込まれるという今の状況はまさに社会的ジレンマだと思います。その緩和に向けた処方箋は何なのでしょうか。旅客分野でよく使われているモビリティ・マネジメントのアプローチを適用することはできないでしょうか。ヤマトの値上げに人々の関心が高まっている今こそがモビリティ・マネジメント的な手法の効果が現れやすい時なのかも知れません。

14日(火)
・引き続き天理市での調査のとりまとめに集中しています。

13日(月)
・天理市での調査のとりまとめに集中しています。

12日(日)
・後期入試です。

11日(土)
・6月に愛媛で開催される土木計画学研究報告会春大会のスペシャルセッションに登壇して欲しいとの要請がありました。わざわざ声をかけて頂けるのは、その分野で一定の評価を受けている証であり、大変ありがたいことです。

10日(金)
・天理市調査の最終日です。天理駅では、2階にあるJR駅のバリアフリー化は完了しており、平面にある近鉄駅も、詳細な調査をしたわけではありませんが、あとは視覚障がい者誘導ブロックの内方線の敷設を残すくらいではないかと思われます。天理駅で残念なのは、表口に比べてあまりにも殺風景な西口と、これまた殺風景な東西連絡通路です。この通路には視覚障がい者誘導ブロックを敷く必要もあるでしょう。改修が必要な時期かと思われます。
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9日(木)
・天理市コミュニティバス調査の4日目です。天理駅前広場では大規模な改修工事が進んでいます。KOFUFUNという名称で、4月頃の完成が楽しみです。
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8日(水)
・本日は研究室に腰を落ち着けて受託研究の報告書を書きます。
「ゼロ幅スペース」を削除するスクリプト。大変便利です。

7日(火)
・国土交通省主催シンポジウム「これからの時代の地域デザイン」〜いかす国土、まもる国土、つかう国土〜」を聴講しました。基調講演「人口減少下の新たな国土利用の実践に向けたアプローチ」(北海道大学中村教授)では第五次国土利用計画(全国計画)の基本方針が複合的な施策の推進にあること、複合的な施策とは、国土管理、自然共生、防災・減災、そして地域づくりなどの効果を複合的にもたらす施策であること等がわかりました。基調講演その2「地域の活力を高める事業と土地利用の戦略」(都市環境研究所 高鍋氏)では、課題がますます多様化・複雑化する中、分野横断的政策立案と総合的な施策展開が必要になること、行政だけでは地域づくりは実現しないこと、必要に応じて計画は随時見直すこと、いつの時代も答えは現場にあること、地域力を診断する必要などの提案を興味深く聞かせて頂きました。その後事例発表とパネル討論がありました。

6日(月)
・前期日程の合格発表がありました。

5日(日)
・日曜ですが、学内の重要会議が目白押しでした。

4日(土)
・本日、九州の筑豊本線等で架線式蓄電池電車BEC819系が本格運行を開始しました。画像は左上から時計回りに、非電化の若松駅から、電化区間と非電化区間の境目である折尾駅に到着したBEC819系(パンタグラフは下がっています)、パンタグラフを上げて充電を始めようとするBEC819系、KIOSK閉店の掲示、スマートステーションシステムを備えた若松駅券売機付近、車内の状況表示、非電化区間を走行中のBEC819系。筑豊本線ではBEC819系の導入に合わせて、駅構内電子掲示板とスマートフォンで取得できる列車位置情報表示システムが運用開始され、若松〜新入の各駅で「スマートサポートステーション」システムが運用開始となり、折尾駅では高架化工事が進捗中であるなど総合的な輸送改善が行われているようですが、一方で車内では一部の駅の無人駅化を批判する世間話が漏れ聞こえ、若松駅のKIOSKもまもなく閉店となるなど利便性を犠牲にした点もいくつか見受けられました。
このような蓄電池電車はJR東日本の男鹿線、烏山線でも走行し、非電化区間の輸送改善等に貢献しています。近畿・中部では関西本線の非電化区間等に応用できるかも知れません。伊賀市の地域公共交通活性化再生協議会でも、加茂以東の電化・複線化は常に課題として挙がっています。蓄電池式電車の導入で、伊賀上野から奈良・大阪方面への直通や、草津線へ直通も視野に入ってきます。
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3日(金)
・橋本市の生活交通ネットワーク協議会分科会があります。大学からだと天下茶屋経由になります。

2日(木)
・7ヶ月にわたって世界一周の旅に出ていたゼミ生が先日、無事帰着の報告に来ました。マレーシアからラオス、ミャンマーほか東南アジア一周、ネパール、インド、エジプト、イスラエル、トルコ、東欧、西欧、モロッコなどを回ってきたそうです。イスラエルが意外と街並みも綺麗で発展していた等と言っていましたが、卒業論文の提出が楽しみです。

1日(水)
・昨日で天理市コミュニティバスいちょう号の乗り込み調査の3日目が終了しました。院生2名が奮闘してくれており安心して任せておけます。天理市(人口6.7万)には、中心市街地を横断する形で天理駅から天理教本部へと続く長大なアーケード街「天理本通商店街」(紹介こちら)があり、天理総合駅(近鉄+JR)と市役所、大学、高校、総合病院、天理教本部などを結ぶ動線上にうまく位置していることもあって、いつ通っても小都市としてはなかなかの賑わいを見せています。私の行きつけの昔ながらの古書店もあるのですが、なんと朝の8時頃には既に開店しています。品揃えも確かで、先日は文庫本『源氏物語』1セット、昨日は『謡曲の植物』という観世流の稽古で非常に参考になる本を購入いたしました。地元産の干し柿、ぎんなんや、昆布飴などを売る店もあり、イオンモール等の大規模小売店舗とは違った魅力がふんだんにあって、いつ歩いてもなぜか楽しいのです。天理市は大阪市等の都市雇用圏(10%通勤圏)に入っているのですが、「大都市の通勤圏の商店街はどこも寂れている」という一部のやや乱暴な説には当てはまらない事例であろうと思います。ちなみに和歌山市(人口36.2万)は大阪市等の都市雇用圏には含まれておらず、絶対都市圏(中心市への通勤・通学比率が1.5%以上の周辺自治体)にも含まれていない、つまり独自の都市圏を形成する立派な中心都市なのですが、それでも中心商店街「ぶらくり丁」が散々な状況にあるのはどうしたことでしょうか。賑わう天理本通の状況から「人々の動線をうまく集約できていないため」「そこにしかないという魅力に乏しいため」がぶらくり丁衰退のひとつの仮説として浮かんできます。